高齢化問題を抱えて生きていく僕たち。

　4月19日お昼時。ショッキングな事故が起こった。

　87歳が運転する車（プリウス）が歩行者10人をはね、そのうちの2人（3歳の子供と31歳の母親）が亡くなったのである。

　速報時点で「重体」と報道されていたため、察してはいた。ただ実際に死亡報道を聞いた時には心が痛んだ。

重体・・・脳や内臓に大きな損傷があり生死にかかわる状態

重傷・・・命に別状はないが、全治30日以上を必要とする状態

　加害者と思われる男性は87歳。高齢ドライバーと言って差し支えは全くないだろう。

ネット上ではこの男性がエリートだか上級国民なんだか言われているが、今回私はそのことに関して言及する気は一切ない。

　なぜなら私は法律や報道のルールに関して全くの無知である。容疑者の定義や実名報道の是非など全く知らないし、判断つかない。

　なので、階級社会へのアンチテーゼ？はツイッターに溢れかえっている博識な「世の中の正義の味方」にまかせようと思う。

　今回のテーマは一応「高齢化問題」についてである。

　といっても専門家ではない。ふと今日思ったことと得た情報を開示するだけだ。なので暇つぶし程度に、息抜き程度に読んでくれると嬉しい。

　いきなりですが、日本の人口は何人でしょう？

正解は約1億2600万人！！

　うーん…どう反応すればいいのか、よくわからないよね。一応減ってきてるらしいよ。

　人口減少も国の問題の一つとして考えられているけど、実はそうでもないらしい（労働力の減少は問題）。まぁ、日本はバングラデシュよりも人口が少ない程度に覚えてくれたらOK。ちなみにバングラデシュの人口は約1億5800万人。

　今日、日本の人口を何気なく知った時、ある疑問が浮かびました。

　じゃあ、この1億2600万人のうち大人（18歳以上）が占める割合は何パーセントなんだろう…と。

少子高齢化ってよく聞くし、50％？

超高齢化社会とも聞くから、60％？

A.84％

日本人の84％が18歳以上です。

ヤバくない？（語彙力）☜これ使う人嫌い。

やばいよね。

ちなみに2015年の選挙法改正で投票できる年齢が18歳からになったじゃないですか。つまり18歳、19歳の層が選挙人口に加わったわけなんですが、割合が82％⇒84％のたった2％しか上昇しなかったっていうね。やばいやばい。

ちなみに

1945年の選挙人口は50.4%。（当時の公職選挙法は20歳以上なので…）

あの頃は！ハッ！20歳未満が日本の人口の約半分を占めていた！まぁ、70年以上も前の話なので引き合いに出されても困るデーターなのかもですけど。

　こうやって概念のように曖昧だった問題を数字にしてみると明確に今の日本が抱えている問題が見えてきます。そりゃ高齢者を中心とした事故が増え、高齢者を狙った詐欺が横行し、高齢者のためのサービスが人手不足になり、高齢者のために若者が苦しむ、そうなるわなぁ。

 そしてこれから増え続ける老々介護問題、増加する高齢者ドライバー問題。日本が抱え続けていく暗澹とした側面はもう避けられないでしょう。

どうやって老いと向き合うか。20代の今だからこそ考えておく必要があるなぁと思いました。

　自分が高齢者になった時、「お荷物」にならないように静かに元気に余生を過ごしたいものです。　

　参考

　伊藤賀一『ニュースのなぜは日本史に学べ』SBクリエイティブ株式会社　ｐ.168-174