淡々と、かつ着々と。

しがない23歳が綴るこれは独り言

某高校の文化祭にお邪魔しました!

今週のお題「部活」

 

近くて遠いステージ

最前列で演奏を聞いているはずなのになんだか距離を感じた。どこかで聞いたことあるその曲のリズムに合わせて肩を揺らしながら入口で受け取ったパンフレットを眺める。

『KEIONGAKU LIVE!!』

 場所:小体育館

本来であれば柔道かなにかで使われているであろう小体育館は今、照明は落とされ、ステージが組み立てられ、ケーブルが絡み合う先には大きなアンプがセッティングされちょっと大きなライブハウスに化けていた。

「今日はありがとうございましたー!」

達成感に満ちている少女の言葉に返事をするように私は大きな拍手を送る。

演奏し終わったバンドが前から捌けると、次のバンドが舞台袖から登場してきた。緊張に引きつった面持ちと、ふと仲間と目があったときに見せる一瞬の笑顔に昔の自分が重なった。

チューニングの確認をする指先、ノブを回して音色の調整をする指先、マイクの高さを数センチ動かす指先。ライブが始まる前から指って結構使ってたんだなと今になって気づく。

準備ができるまでの間、手持ち無沙汰にスマホをいじっていると若々しい喧騒に囲まれていくのが分かった。まるで着衣した者が海王拳が使えるようになりそうなオレンジ色のクラスTシャツを着た学生がこのライブハウスに集まってきた。今から演奏するバンドのクラスメイトだろうか。けしてオシャレとは言えない謎デザインTシャツだが、少しだけ欲しい気持ちになったのは何故だろう。手に入れたところでこの空間でしか着ることができないけど。クラTと制服に前後左右を挟まれながら、ユニクロで購入したカッコいい灰色のシャツを着た23歳は1人始まりを待つ。

マイクの位置が定まったボーカルがメンバーに目配せをして、合図を送る。始まりを感じ取った観客は少しだけ静かになり前に視線を移す。

そしてボーカルが始まりのあいさつを告げた。

「今日はーー……」

 

更地に残る記憶の跡

秋といえば文化祭シーズンですね。

みなさんは文化祭の思い出ありますか?

私は1年生の時はお化け屋敷やりましたね。結構好評で嬉しかったなぁ。

2年はー……なにやったけ笑まじで覚えてないぞ笑。

(なんか台風で文化祭が中止になった?かも。)

3年生はフライドポテトを揚げてましたが、2日目に友達と抜け出して他校の文化祭に行ってましたね笑笑

 

懐かしさに満ちた私の母校は現在改装中。

というか私が過ごした旧校舎は完全に取り壊されてしまって跡形もなくなりました。完全に更地です。

高校3年間過ごした記憶がホンモノと証明する場所はなくなってしまった。つまり、変わらずに佇む校舎を「見て」当時の景色を思い出すことは一生出来なくなったわけです。

 

広がる地面に涙の川。

今は亡き校舎を浮かべて、

思い出と一緒に走らせる……

 

酸いも甘いも「思い出」がある幸せ

ところがどっこい、他校の景色を見ても結構思い出しますね笑笑

今日初めて訪れた高校なのに、どこか親近感があって、どこか懐かしくて、どこか見覚えがある。それは高校を卒業して5年経った記憶が曖昧になってきたが故の錯覚かもしれないけど、この「空気感」はとても似てる。

 

もうあの場所はない。だけど、何か小さなことをきっかけにふと蘇ってくる思い出は確かにある。卒業から5年経ってどんどん忘れて、どんどん都合よく記憶改竄して、どんどんみんなと離れていくけど、それでも残っていく思い出は確かにある。

俺はすげー楽しい高校生活を送ってたんだなと今更になって実感しました。

思い出フィルターにかかって美化されてる部分が沢山あるだろうけど笑笑

 

歳を取るのは構わないから、こうやって年齢と共に段々美化されていく都合のいい思い出をどんどん増やしていきたい。な笑

 

ふと振り返った人生に、

「なにもなかった」

そんなの寂しすぎるから。