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やるせない26歳が綴るこれは独り言

【記憶にございません!】暴れている中井貴一をもっと見たかった【感想】

記憶にございません!を見て

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kiokunashi-movie.jp

アニメを除いて邦画を映画館であまり見ることがない私だが、三谷幸喜監督最新作『記憶にございません!』はやっぱり映画館で観たいとずっと思っていた。

三谷作品は欠かさずチェックしているくらい大ファン、ではない。逆に三谷作品の独特なテンポが少し苦手なくらいだ。

しかし、劇場CMで突然流れてきた荒ぶる中井貴一

あのインパクトが強すぎて、ずっと頭にこびり付いていた。


映画『記憶にございません!』予告

「このクソヤローーー!クソーー!」

「だぁから、うるせぇなもう!記憶にねぇんだっ!」

「記憶にございません!」

ミクプルーンのCMを降ろされても文句が言えない暴れっぷりである。あんな中井貴一見たことない。しかし、たった10秒足らずの映像からわかるクズ役へのハマりっぷり。そしてその周りを取り囲むキャストも三谷軍団から個性派役者、えっあの人まで!?と豪華メンバーがそろい踏み。これは楽しみだ。

大人料金が1200円になるお得なファーストデイを見計らって、いざ映画館へ。

(10月1日に見に行きました)

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少しネタバレ有です。

見た目は暴君映画、中身は結構ハートフルムービー

 映画を観終わった感想は「物足りない」だった。

私がこの映画に求めていたのは「まだ見ぬ中井貴一の可能性」だったのだが、劇中の大半は記憶をなくして温厚になってしまっ中井貴一で物語は進んでいく。

見たかった暴れん坊総理のシーンはCMで流れされたシーンが大半だった。

俺はもっと暴れている黒田総理、否、中井貴一を見たかったのに…

また、ストーリーの展開は記憶をなくした総理が日本を面白おかしく動かしていく、と思えば、スポットは国家レベルからかなり縮小して家族愛に向く。

その内容は総理に振り回されて崩壊寸前の家族との絆と記憶を取り戻すハートフルストーリー。確かにクスっとするシーンはあったけど爆笑とは至らなかった。なんとも中途半端なテンションで終始物語が進んでいって、とてももどかしかった。

落ちはしっかりと用意されているので、納得いく終わり方ではあるが「暴れている中井貴一」を期待して見に行くと、肩透かしを食らうだろう。

 

結論。ディーンフジオカと草刈正雄はカッコいい

 注目した役者は二人。

怪しい首相秘書官を演じるディーンフジオカ(180cm)

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めちゃくちゃ肌が綺麗。真面目腐った役柄が似合う整いすぎている顔。気だるそうな息を含んだ低い声がまたセクシー。怪しい雰囲気をむんむんにさせながらも「いいやつ」オーラ―が抜けきらない人の好さも👍

 

黒い怪しさをこれでもかとまき散らす官房長官をこれまたセクシーに演じたのは草刈正雄(185cm)

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浅黒く焼けた肌に鼻筋が真っ直ぐ通ったハーフのおじさんはかっこよすぎるよ……。これぞダンディの権化。側近という立場を使って、総理の首を狙う意地悪な役柄を演じているのにどこか憎めないチャーミングさ。こんなおっさんになりたいな…

 

そしてディーンといい、この整った高身長。なぜ神は二物を授けるのか。

二人とも演じている役柄上スーツで登場することが多かったのですが、その皺ひとつないスーツ姿には男の人ほど惚れ惚れすると思います。いつか彼らのようにスーツを着こなしたい……けどそれは学歴とか収入とか努力じゃどうにもならない天性のもの(涙)

 

高身長は許そう。イケメンも許そう。

しかし、高身長でイケメンのやつら。

お前らは絶対に許さない(´;ω;`)ウッ…