淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

【きっかけは否定文】中学1年生が英語嫌いになるまで【疑問文】

中学1年生が英語嫌いになるまで

今週のお題「〇〇の成長」

そもそも勉強は得意ではないのだけれど、客観的な評価が下される偏差値から見ると、模試を受ける知識層にもよるが、普通よりちょっと勉強ができる程度の学力を持っているらしい。だからといって「頭がいい」なんて評価されることはこれまで一度もなく、そんな輝かしい肩書を手にする日は未来永劫やってくることはないだろう。まぁたまに「頭の回転が速い」と言われることがあるが、それはかこつけた言葉を無意味な音に乗せて吐き続けているだけだ。そう、「頭の回転が速い」と思わせる語りはいわば、普段は寡黙なのに好きなジャンルの時だけ饒舌になる「オタク語り」そのものである。(けど褒められると結構嬉しい)

そんな私が今、TOEICで『頭がいい』と呼ばれる高見を目指しているのだから、面白い。あえて具体的な目標点数は避けるが、『頭がいい』と思われる程度の点数である(当社比)。そもそも英語は偏差値40台を前後している苦手科目の代表格だったが、ある講師との出会いによって私は変わった。新しい気づきを与えてくれる授業は学びの根源となる英語への興味を掻き立て、英語に向き合う時間が増え、比例するようにめきめきと偏差値は上がり、センター試験では自己最高得点を記録(ここでも点数の明文は避ける)。「あれ、俺英語って得意なんじゃね」と勘違いする程度の自信を手に入れたのが4年前。大学入学後の私はその波に乗り続けることはしなかった。

自分語りはここまで。

ところで私は仕事の立場上、中学生に英語を教えることがあるのだが、そこで気づいた「英語の壁」について今回まとめようと思う。これは語りというよりも、自分へのメモとして書くようなものなのであまり期待しないでほしい。英語が苦手だと思っている中学生や高校生がこれを読んで……ってこのブログの読者にそんな若輩者がいるわけがないか。つまりこれは『オタク語り』なのである。

 

地獄の門番の双極 ’’否定文と疑問文’’

〇 I am Tom.

〇 You are my friend.

中学生の最初の文法はbe動詞を使ったSVCから始まる。

私は○○です。あなたは○○です。と言葉を交わす呼吸感を一切排除した機械的なコミュニケ―ションを理解することはまだ難しくない。

その後あっさりと、否定文疑問文が出てくる。

〇 I am not Tom.

〇 Are you my friend?

さぁ、ここからが地獄へ続く階段の一段目。

「否定のときは''not''を付けるよ」

「聞きたいときは’’Are~?’’にするよ」

こんな説明をしてしまう大馬鹿野郎教師が沢山いる。確かに間違ってはいないが……

この辺りで中間テストが発生する。

不器用なやつは一生懸命勉強してしまうのだ。

「否定はnot,疑問はAre~,否定はnot,疑問はAre~……」

と繰り返しながら。

初めての中間試験ならそこそこの点数は取れる。この期間はだいたい英単語の暗記量によって前後される。文法知識の差はほぼない。

だが「一般動詞」を目の前にしたとき明暗がはっきりと分かれる。

〇 I play the guitar.

〇 You eat an apple.

「楽器にはtheをつけるよー」

「一つのものにはaを付けるけど、a.i.u,e,oの前では~」

そんな知識も混ぜ合わせながら一般動詞が何気なく登場する。

そして「英語ができる人」と「英語をできない人」に明確に分けるターニングポイント。それは一般動詞の疑問文と否定文である。

〇 I don't play the guitar.

〇 Do you eat an apple?

上を否定文、下を疑問文にするとこうなる。

ところが、ここで以下の間違いが多発する。

× I not play the guitar.

× Are you eat an apple?

英語ができる人が見ればとんでもないミスだが、決して珍しいものではない。

彼らは前回の中間テストのために一生懸命暗記した知識「否定はnot,疑問はAre~」に従っているだけなのである。

be動詞と一般動詞の違いを軸にして文法を語らない先生が多すぎる。

be動詞の有無によって疑問文、否定文の作り方が変わるということをしっかり教えてあげるべきだ。

「え、notとdon'tどっちを使うの?」と混乱すると前回の中間テストで正解した問題でさえ

× I don't Tom.

× Do you my friend?

と間違え始める。

だが理解せずとも暗記をすれば50点程度の点数は取れてしまうから、危機感を覚えず曖昧な知識のまま学年を重ねていくと……

× I  am don't going to play tennis.

× Do you are interesred in English?

嘘のような本当の話である。はい私がそうでした。

なお、私が『be動詞と一般動詞の違い』を理解したのは高校2年生ごろになる。

私の教え方

be動詞は''am,are,is''の3種類と教えて

「be動詞がある文章の否定文はnot、ないときはdon't」

「be動詞がある文章の疑問文はそのbe動詞を先頭に、ないときは頭にDoを付けるだけ」

 

 

ここはそう、三単現地獄

頭が下がり始めたティーンエージャーに容赦なく追い打ちをかけてくるのが三人称単数現在形。通称『三単現』

『主語が三人称単数、動詞が現在形の時に動詞に’’s''を付ける』

法名がそのまんまだな。

ところが、「現在形」という言葉は中1にはまだ馴染みがない。

なぜなら時制はまだ扱っていないのだ。過去形も未来形も進行形もまだ先である。なのでこのあたりで和訳問題をさせると、

〇 I eat an apple.

「私をリンゴを食べていると訳してしまう子も少なくない。(習慣的に’’食べている’’なら正解なのだが、無意識に現在進行形として頭に浮かんでしまっている)

 

また学校の先生が行う「三人称」の説明が雑すぎる。

「主語がheとかsheだったとき~」

なんてクレイジーで適当な説明をされ、本質を理解しないまま文法を暗記する。

すると

〇 He plays tennis.

〇 She swims in the river.

こういった初歩的な問題は正解できる。

だが、主語がhe,she以外の時になると、おしまいだ。

× Taro run_ in the park.

× The earth turn_.

× It make_ me happy.

「主語が固有名詞のときのもsを付ける」と教えられることもあるが、それだけでは物や動物が主語になった時に対応できない。

実はこの三単現sの直前に『複数形のs』を習っているため、このせいでバカの頭の中がさらにややこしくなっている。

当時の私『複数あったらsを付けて……あれだけど三単現は単数のときにsだっけ。あれれ、なんだっけ』

そしてここに疑問文&否定文がやってくる。

〇 He doesn't play tennis.

〇 Does she swim in the river ?

無難なミスはdon't plays~や、Does she swims~?。これらは凡ミスなので問題はない。

だが、疑問否定の理解が曖昧なままの者は以下のようなミスをする。

× He not plays tennis.

× Are she smims in the river ?

嘘のようなホントの間違いである。否定はnot,疑問はAreから知識を更新できずにいる生徒は三単現以前の壁で引っかかる。「do⇒does」以前に疑問否定の文法を確立しなければ、間違いは二重にも三重にもなる。

このあたりで英語嫌いが発生しはじめ、英語の勉強をしなくなり、唯一の支えだった単語力も減少し、積み重ね教科の差がどんどん開き、英語が苦手科目に…とここまでが英語嫌いになるまでの王道なのだ。

私の教え方

三人称とは「Iとyou以外全部!」

「主語がI,you以外で複数じゃない時、動詞にs」

 

英語ってバカには大変なのよ…

このほかにも

主語⇒動詞の構造を理解していなかったり、what系の開いた質問でyes,noで回答してしまったり、受け身と完了形と分詞がごちゃまぜになったり、現在完了形を過去の話と勘違いしちゃったり……苦手の壁は連なっているわけです。

これは大変な教科だよ全く。てか教え方が下手すぎる学校の先生多すぎ。英語が得意で長く生きてきた人はできない生徒の考えが分からないんだろうなと霹靂してしまいます。

 

『え、こんなの普通にわかっただろwww』

と笑えるのであれば、あなたは私より「頭がいい」です。

p.s.英文にミスが合ったら教えてください…

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