【コカ・コーラ】ゴクっ!と海老のビスクの味は…『想像以上に海老』
こっそり自販機限定で発売中
「あたたか~い」をよく見る季節になった。
氷のようにつめた~くなった指先は、震えながら「あたたか~い」に伸びる。
甘く香るコーヒー、苦み広がるブラック、オレンジキャップの緑茶、粒々シャキシャキのコーンスープ……自動販売機で整列する様々な「あたたか~い」たちが私をあたため~る。
コカ・コーラの新ブランド 『GO:GOOD(ゴーグット)』
冬限定のホットドリンク定番と言えばコーンスープ。
薄く湯気が立つスチール缶。とろみを持った温かいスープが喉を通って胃袋に滴り、コートに身を包んだ人はふぅと白い息を空に飛ばす。それは冬の景色の1ページ。
最近は味噌汁やお汁粉など変わり種も多い。ちょっと小腹が空いた時なんかについつい押してしまうスープ系ホットドリンク。
その自販機スープ系にこの冬、革命が起こっていた。
コカ・コーラが掲げるニューブランド、GO:GOOD(ゴーグット)である。
ゴーグッドは、スキマ時間にサッと飲んで、美味しさで小腹と心を満たし、次の一歩へ素早く気分転換ができる飲料を意識して開発されています。常にON状態になりがちな現代人に、次への力や前向きな一歩に、エールを届けるブランドです。
つまり「ゴグッと」飲めるホットドリンク。ダメなシャレ…略してダジャレ
ラインナップは3種類。
・ゴグッと!コーンポタージュ
・ゴグッと!ミネストローネ
・ゴグッと!海老のビスク(←!?)
定番のコーンポタージュは語る必要がないのでノータッチ。
ミネストローネ……確かに暖かいスープとしては定番物だけど、どうなんだろう。
そしてそのミネストローネさえ霞む「海老のビスク」。はぁ?自販機で海老?のスープ……?(そもそもビスクってなに)これは飲んで確かめるしかない。
ちょっとだけCoke ONの紹介
(そもそもこれを売っている自販機が少ないんだが……)
駅の自販機でやっと海老のビスクを発見。
スマホを自販機に近づけて話題のコークオンで購入します。
このアプリ、歩くだけでドリンク無料チケットが手に入る素晴らしいアプリです。どっぷりハマるとコカ・コーラ以外の自販機で購入できなくなります。街に点在する自販機なんてどれでもよかったのに、コカ・コーラはアプリ1つで大きく差別化を果たしました。お見事👏
そもそも「ビスク」ってなに。
ビスク(Bisque)とは、クリームベースの滑らかで濃厚な味わいのフランスのスープである。本来は裏漉しした甲殻類のクーリをベースとして作られる。ロブスター、カニ、エビ、ザリガニ等が用いられる。また、ローストしてピューレにした野菜を使ったクリームベースのスープもビスクと呼ばれることがある。
引用:wikipedia 『ビスク』
ゴグっ!と海老のビスクのデータ
原材料名 : トマトペースト、乳等を主要原料とする食品、砂糖、食塩、エビエキスパウダー、オニオンエキスパウダー、ガーリックパウダー、コーンスターチ、酵母エキスパウダー、ローレルパウダー、発酵調味料/増粘剤(加工デンプン、グァーガム、キサンタンガム)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、pH調整剤、パプリカ色素、(一部にえび・小麦・乳成分・大豆を含む)
種類 : スープ エネルギー : 31kcal/100ml
缶1本190ml
カロリーは59kcal
炭水化物は4.8g
脂質は0.9g.
おお、想像以上にヘルシーなスープだ。てことは具材は入ってなさそう。その点コーンスープはほんと優秀。
味のレビュー『想像以上に海老』
冷えた指先からじわっと温もりが伝ってきた。
寒空の下、寂しく光る自動販売機から『ゴクっ!と海老のビスク』を取り出した。
それを両手で握りしめるようにして近くの公園のベンチに座る。
温まった中指でプルを引くとプシュと音をたてて缶が口を開けた。
濃厚な香りが鼻に辿りつ………
「海老くさっ……」
香りが想像以上に海老だった。
まぁビスクなのだから当たり前なのだが。目を瞑り、香りに集中すると真っ白な平皿に盛られたスープが浮かんでくる。公園にいることを忘れてしまうような上品な香り。
最初のセリフはびっくりしたが故の感想である。
冷めないうちにゆっくり口を付ける。ああ、スプーンがないのがもどかしい。両手を温める缶を少しだけ傾ける。
「海老だなぁ……」
味が想像以上に海老だった。
まぁビスクなのだから当たり前なのだが。ほんとに海老の味がする。最初は海老!海老!海老!以外なにも掴めなかった、舌が温まってくると深みが1つずつ明らかになっていく。
全体的に少ししょっぱい。海老7:トマト3がベースの味。そこに遅れてニンニク、ガーリックの風味がぼんやりとやってくる。飲んだからといって口臭を気にするようなことはない。
全体の評価は普通に美味しい。
ホットドリンクの概念をぶっ壊し、新たな可能性を見せてくれた。新商品として海老のビスクを選んだのはほんと面白い挑戦だと思うし、その出来も素晴らしく本当に美味しいと思う。だがしかし……
「このスープを缶で飲みたいとは思わないなぁ」
このスープは上品すぎる。190mlスチール缶に似合わないのだ。寒々しい公園で体を縮めてちょびちょび啜るのではなく、落ち着ける空間で銀色のスプーンを使って飲みたいな。
終わりに。もう少しGO:GOODの宣伝をしてあげて……
ホットドリンクは奥が深い。ただおいしいだけでは一過性のブームで終わってしまう。長く売れ続けるには万人愛される素朴な味が必要になる。そう考えるとコーンポタージュ先輩はまさに我々日本人の冬に寄り添ってくれる特別なホットドリンクなんだなと再確認した。
つまりこの海老のビスクは定着はしないだろう。
なぜなら美味しすぎるから。
ところでコカ・コーラにしては珍しくこの新ブランドの宣伝が行われていない。
最近は檸檬堂の営業に忙しいのかな。あれ美味しいよね。一番おすすめは『はちみつレモン味』。3%で飲みやすいし、はちみつの甘ったるさがたまらないね。
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