海外ドラマ『ザ・ボーイズ』やっぱりヒーローもクズでなきゃ。
友達から勧められたはいいけど、結局手を付けてなかった。よくある話である。
それは本だったり、映画だったり、音楽だったり。趣味の世界は他者の価値をなかなか受け入れようとしない。
私は趣味においては門戸開放、機会均等を掲げているけど、いかんせん多忙(当社比)なためなかなか新しいものに割く時間がない。勧められても手に取ることができない日々が続いていた。
特に映像作品は厳しい。映画なら問題ないのだが、アニメやドラマになると30分~1時間×10話程度の拘束が約束されている。よく通勤時間を使って小刻みに消化していく人もいるが、私は家でリラックスしながらシリーズを一気に見たい派なのだ。つまり時間の余裕ができた時にしか映像作品を嗜むことができない。
そんな多忙(実を言えばそうでもない)な私がプリズンブレイク以来約6年ぶりに海外ドラマにハマった。きっかけはもちろん友人のお勧めだ。
ザ・ボーイズ(the boys)
『ザ・ボーイズ』は、欲と名声に取りつかれ、腐敗したスーパーヒーローたちが活躍する世界を舞台とする。ヴォート社はセブンと呼ばれるスーパーヒーローたちを雇用し、映画やテーマパークなどで巨利を得る。ザ・ボーイズと呼ばれる、超能力を持たない人間たちが腐敗したスーパーヒーローたちと戦う。
引用 wikipedia「ザ・ボーイズ」概要
イメージを通りこのドラマはヒーロー物である。が、その配色はどうやっても正義寄りではない。
お察しの通り、というかあらすじの通り、このドラマは正義のヒーローが活躍して終わるだけの単調な話ではない。現実×ヒーローを掛け合わせた社会派ドラマである。
なんでヒーローは赤の他人を命がけで守るの?
どこかで見たことが……いや気のせいだろう。
幼いころの私はテレビの中で活躍するヒーローたちを見てふと思った。
「どうしてヒーローは赤の他人を命がけで守るのだろう?」
いくら超人的な力を持っていても、人間であることに変わりはない。人間である限り、死ぬことは避けられない。そんなヒーロー達が戦うのは自分と同等、またはそれ以上の強敵ばかりだ。
死ぬかもしれない最前線でなぜそこまで赤の他人を思いやれるのか凄く不思議だった。自分を犠牲にしてまで悪を挫く。その正義への信仰は一歩引いて見ると狂信的で恐ろしさすら感じる。
正義に染まりきった人間は現実味がない。欲に溺れ、私情で選択し、危機には逃げ出す。現実に近く人間らしいヒーロー作品を私は密かに望んでいた。
描かれるのはヒーローであり、人間。
既視感は気のせいである。dcコミックってなんですか?
もしヒーローがいたら……よくあるifストーリーを現実世界ベースで作り上げている。
人間が努力で埋めることができない圧倒的な差を手にした時どうなるか……それは言わずもがな、一番人間らしい……いや、一番動物らしい行動を取るだろう。詳しくは見てからのお楽しみ。
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まだシーズン1の全8話しかないので全然追いつけます。
個人的にはハイジャックの話がよかったですね。
……うーーん、現実はそうなるわな。と。
終始エログロ描写が結構過激なので「わーい、ヒーロードラマだ!」とリビングで見るのは控えましょう。ほんとアメリカのドラマって開放的すぎない?
最後にアフィリエイトっぽくアマゾンプライムへの入会を勧める営業をしたいのですが、やり方がよくわからないのでアマプラビデオへのリンクを貼っておきます。
すでにプライム会員の人はぜひ1話だけでも見てみてください!
現実に超能力者はいないが、テレビに出ているタレントなんかを見てみるとよくわかる。あれも天性の何かを持っているヒーローとそう変わらないのだろう。