いいなと思った曲を紹介します(2月)
寒い日が続くが邦楽は暑い。
カナル型イヤホンを耳に差し込んで音楽のリズムに歩みを合わせながら目的地に向かう移動スタイルは通勤になっても変わることなく、たとえそこが満員電車だとしても気持ちはアリーナ立ち見席。突然のブレーキで人の波がこちらに押し寄せてきても「あ、モッシュが始まったのかな」程度で受け流すことができる。疲れに満ちた平日の雑音にげんなりすることなく、好きな音に包まれて過ごせるあの時間は嫌いじゃない。
私の日常に音楽は必要不可欠だ。
前置き長いです。
スマートフォンという便利なモノがあるにも関わらず、ずっとウォークマンで音楽を聞いている。10年くらいウォークマンだけを選んで使っている。(現在使っているものは9年前に発売したウォークマンA860シリーズ)別にソニーやウォークマンに強いこだわりがあるわけではなく、ただファイルがウォークマンにしか使えないものが多くて仕方なく使っていたら長い付き合いになってしまった。
まぁ気に入っているものは使えるまで使う主義だから新製品に目新しい機能搭載されていようと買い替えを検討することはないのだが、やはり9年前の製品のアナログ感は否めない。というかウォークマン自体もう斜陽というか衰退というか傾敗というか……とにかくぱっとしない。
そもそも音楽のデーターをパソコンにつないで転送するというスタイル自体もう時代遅れだということに気が付いた。今はSpotifyを始めとする無料音楽アプリが沢山登場している。これらのアプリのいいところは無料なところではなく、知らない曲がランダムに流れてくることだ。煩わしいと思う人も少なくないだろうが、これは音楽と人とを繋ぐ素晴らしい機能だと思ってる。
転送型の古めかしい音楽プレイヤーは自分色に染まったプレイリストを作成できる。それはとてもいいことなんだけど、好きなものだけを聞いていたら新しい出会いがない。慣れ親しんだ環境にいては新しい異性との出会いがないように。
そこでSpotifyを開いてみる。曲選択不可、早送り回数規制、再生回数制限……課金をしろよと強制してくるような使いずらい機能だが、そこには新しい出会いが確かにあるのだ。イントロが微妙で飛ばしたかったけど、飛ばせなくて仕方なく聞いていたらサビの勢いに心落とされた……そんな曲が沢山ありました。
と、前置きがめちゃくちゃ長くなったけど、つまりはSpotifyを使い始めてウォークマンから卒業しかけている私が邂逅した曲たちを紹介しようと思う。
僕のこと / Mrs. GREEN APPLE
ボーカルはなんと同い年の23歳。現代邦楽シーンを最前線で駆け抜けているバンドの一つMrs. GREEN APPLE。しょっぱなからミーハーというか今更感があるかもだけど、仕方ないじゃん、つい最近までウォークマンで菅田将暉のファーストアルバムしか聞いてなかったんだから……
ミセスを知ったきっかけは炎々の消防隊のOP『インフェルノ』でしたが、ハマることはなくそのまま月日が流れ……。つい一週間ほど前にYouTubeのランダム再生から偶然流れてきたのがこの曲。
僕らは知っている
奇跡は死んでいる
努力も孤独も
報われないことがある
だけどね
それでもね
今日まで歩いてきた
日々を人は呼ぶ
それがね、軌跡だとMrs. GREEN APPLE - 僕のこと
ストレートすぎる歌詞を優しく呟くウィスパーボイスからのハイトーンのまま思い切り全方向に広げていくサビまでの流れがほんと好き。
A.M.D.K.J. / SCANDAL
SCANDAL 「A.M.D.K.J.」 - Music Video
SCANDALがメジャーデビューして12年だって。女子高生バンドだった彼女たちも三十路手前。まじか。(解散したと勝手に思ってた)
サンシャイン通りの大型モニターに流れる映像を見て「おー、かっこいい女性バンドがデビューするな」と思ったらSCANDALでした、ビックリ。
さあ、もっと深くまで
その目でみて触れて
我が物顔がはびこる ←ここ好き
この世界に嫌気が差すよ ←ここ好き
真実は無色透明で
少しだけ冷たいSCANDAL A.M.D.K.J
大人の女性ってかっこいい……Silent Sirenから乗り換えます。
33才の夏休み / 神聖かまってちゃん
この曲は22才の夏休み⇒23才の夏休み⇒33才の夏休みの三部構成になっているシリーズの一つ。22才の不安と後悔、23才の諦観、そして33才の寂寥。
神聖かまってちゃんとか懐かしすぎる。ロックンロールは鳴りやまないを聞いてたのは中学生くらいのころだったかな。俺も歳を取った。
空に浮かぶ君の雲 寂しげ夏
甘酸っぱい可能性をまだ秘めている
きっとこの先は酒に酔って 目が覚めた時
失っていくんだ 僕は色々と
神聖かまってちゃん/33才の夏休み
トモダチ / ケツメイシ
仲がいい友人が就職と共に遠くに行ってしまい、地元に残った友人とも会う時間が作れずとても寂しい思いをしています。遠くにいった友人を想い、自分はこの街で頑張ろうと鼓舞してくれる曲。槇原敬之の遠く遠くにも負けず劣らずこれは素直に名曲です。
ずっと友だち だが時は経ち
変わりゆく街の中で 共に育ち
この街から力溜め 一からの
スタートを切った君に 幸あれずっと友だち だが時は経ち
離れた街と町で 別々の道
選んだり Randomされた人生を
共に生きてる君に 幸あれケツメイシ/トモダチ
終わり
近々あの大人気イヤホンを手に入れます。