淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

埼京線を使うか、山手線を使うか。

2019年6月15日 

池袋から新宿に向かおうとしている私はあえて埼京線ではなく山手線に乗った。これは山の手線の方が早く到着しそうという直感からだ。そして山手線のホームの方が西口に近い。Yahoo!乗換案内アプリを使えば正解は一目瞭然だが、あえて使わない、頼らない。東京人としての勘は確かに持っているはずだから。

10分後、埼京線に遅れること5分、私は新宿駅に着いた。

ホームに降りるだけで第二の古郷池袋との差を感じてしまう。同じ副都心というイケイケグループに属しながらも、駅に溢れる人の様相や駅中に構える店の風格が全く違う。甘いスイートポテトの香りが鼻腔をくすぐる。

 西口まで着けば都庁までの道のりは案内板に従って「真っすぐ」進んでいくだけだ。ただ、この”真っすぐ”が異様に長い。その距離を裏付けるように平行型エスカレーターが設置されている。この「真っすぐ」も新宿駅に含まれるなら、『新宿駅から都庁まで徒歩5分!』と言ってもけして間違いではないわけだが、ここはどう見ても駅外でしょ…。虚偽情報に騙されたあの日の悔しさを私は忘れない。

 足に馴染んだ革靴を鳴らしながら、歩みを進める私はふとその足を止めて天井に視点を映した。大理石のような天井が鏡のように反射していた。そこにはシワがついたスーツに虚ろで疲れた目、光と対極にいる面持ちの自分と目が合う。それはもしかしたら将来の自分の姿かもしれない。私は自嘲気味に顔を綻ばせて、また一歩足をハローワークに向けて前に出した。

 

たぶん疲れていた時期

なにを思って書いたのか覚えてませんが、たぶん疲れている時期に書いたんだと思います。下書き保存の山に埋もれていたのを発掘してきました。ハローワークに通ったおかげで新宿にはそこそこ詳しくなりました。ハロワの帰りにお酒をひっかけたり、映画を見たり、喫茶店で本を読んだり……おいおいフリーター生活満喫してるじゃねぇか、なに悩みに耽ってるフリしてんだ昔の俺('_')

こうして読み返すと恥ずかしさを覚えたのはブログを始めた当初だけで、今では「ここ変だな」とか「これは自分に酔いすぎだな」とか「これは絶対誇張した」とか批評できる余裕を手に入れました。 こうやって下書きのまま眠っている記事というか愚痴は沢山あるのでちょいちょい手直しして公開していけたらと思います。

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最近の池袋の勢いは凄い