【ターリー屋】なんとナンをなん枚でも【西池袋店】
「お腹いっぱいカレーを食べたい」インド定食ターリー屋 西池袋店
毎日のようにお腹は空くけれど、空っぽの胃袋の気分は秋の天気のようにコロコロ変わる。「今日は豚骨ラーメンを食べようかな」と思って外に出たわけだが、食べようかな程度の軟弱な意思では食欲の矛先は安定しない。
結局、池袋についた私が探し始めたのは「カレー屋さん」だった。
インド定食ターリー屋 西池袋店
店舗情報
インド定食ターリー屋 西池袋店
住所:東京都豊島区西池袋3-26-6 サンサーラ西池袋1階
電話番号:03-5924-6477
席数:23席(カウンター7席 / テーブル16席)
営業時間:平日11:00~23:30(LO.23:00)
定休日:年中無休(年末年始除く)
調べてみてびっくり。都内に30店舗近く構えチェーン店だ。近年の店舗展開の勢いは留まることを知らず。今ノリに乗っているカレー屋だ。
店に入るといかにもカレー作りが上手そうなインド系の方がお出迎え。カウンター席に案内され、立てかけてあるメニューに手を伸ばす。
おお、結構種類が豊富だ。カレー屋ではなくインド定食と銘打っているわけがよく分かる充実のラインナップ。タンドリーチキンやサモサも魅力的…だが、今胃袋が欲しているのはカレーだった。
時間は昼をちょっと過ぎた平日の14時頃。お客さんは自分を含めて三組程度。店内にはインドの曲だろうか、あまり聞きなれないリズムの曲が流れている。
注文の雰囲気を察してか、愛想がとてもいい(そしてカレー作りが超上手そうな)店員がメモを片手にやってきた。そして私が注文したのは…
インドカレー定食 ¥690+税
クレジットカードが使えないので注意である。
(あぶねぇ…現金が1000円しかなかった…)
ということで注文したのは一番安い「インドカレー定食」。カレーの味は+100円してバターチキンカレーに。(カレーの種類一覧を写真に撮るの忘れた)
そして最後に「ライス or ナン」と聞かれたら、ここでは迷わず「ナン」と答える。
なぜならナン食べ放題だから。
ライスを選択しても大満足特盛500gまで増量できる。つまり3合くらい。え、さすがに多すぎない???
注文して5分ほどでカレーが運ばれてきた。甘さを含んだバターチキンカレーの香りが食欲をそそる。
バターが薄く塗られ店内の光を反射させるナンに手を伸ばす。
とても熱かった。
食べ放題に時間制限はないので少し冷めるのを待ってから実食。
うん、美味しい。期待していたバターチキンカレーそのものだ。「あー日本人向けに作られたインド系のカレーが食べたい」と思ったらここで問題ないだろう。きっと待ち望んでいたカレーが提供されることだろう。
ナンには食感のコントラストがしっかり付いている。これはいいナンだ。下手な人が焼くとまるでパンを食べてるんじゃないかと勘違いするほど単色なものになる。だがこの店のナンはちぎった場所によってしっかり食感が変わる。薄かったり、厚かったり、パリパリしていたり、もっちりしていたり…そう、これこそナンの真骨頂。
そしてなんにもつけなくても何枚でも食べることができそうな美味しさ。味も触感も完璧。この最高のナンが何枚でも食べることができるなんて。
さぁ食べるぞ!目標は5枚!
お弁当やタピオカもやってるよ!
壁に貼ってあった虎の巻。謎のテンションで語り掛ける文体に親近感を覚える
ナン3枚でギブアップ。だいたい食べ放題ってこんなオチ。
西池袋店とあるが、池袋駅から徒歩5分程度。池袋店と言っても差し支えない場所に位置している。近くには立教大学もあるため昼時は腹ペコの学生で溢れるだろう。
ちなみにここはタピオカにも力を入れている。マンゴーラッシータピオカなんてまさにここでしか飲むことができないだろう。コスパも350円前後と大変高い。行列ができないのが不思議だ。やはりカレー店のタピオカではあまり栄えないのだろうか。
お弁当の販売している。お店が混んでで入れない時はお弁当で持ち帰りも可能。
だけどカレーって匂いがきついから社内や教室で食べにくい。まぁ近くには西口公園もあるので工事の音を聞きながら外で食べるカレーも乙なものでしょう。池袋の濁った景色と下を向いて行き交う人々の姿はいいおかずになる。
お腹いっぱいの満足感
お腹を抱えながら大満足で店を後にした。空は快晴、うなじを撫でる風は秋の涼しさ。駅へと歩みを進めるたびに少しだけ苦しさを覚える。食べすぎたという感覚は久しぶりだ。多少なりとも年を取ると食事には量よりも質を求め始める。大盛、食い放題、お替り自由という文言に魅かれることは少なくなった。今ではオシャレな空間で提供される「作品」を求めて、星の数が多い店を訪れることが多い。果たして私はそこで「食事」をしたのだろうか。そもそも私はなにをしにその店を訪れたのだろう。
久しぶりに感じる胃袋の膨らみが本来の食事を思い出させてくれる。