淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

4年前の自分が語った『恋愛とは』。そして今…

発掘されてしまった。

ブログを読まれて恥ずかしくないの?と聞かれると「うん、恥ずかしい」と即答する私だが、特に恥ずかしさを覚えるのは昔の記事を読まれた時だ。実はこのブログ、本格始動したのは今年の4月からだが、実はブログ自体は2年前からあったらしい。2年前と言えば元気溌剌の大学2年生くらいか。お時間がある人はぜひ読んでみてほしい。あまり書くこと変わってなくて草生える。強いて言えば変なポエム調の物語は書いてないよね。あれ、俺ってもしかして退行してる?

reyu.hatenablog.com

 ブログを立ち上げて最初の記事が『選択すること』っていきなり重すぎない?『よろしくお願いします!』くらいのテンションのほうが絶対いいよ。

で、本題はこっちなんですが。

今日偶然4年前に自分が書いた記事を見つけてしまいました。遡って読み返すとこれは…なかなか…う、うーーん笑

とりあえず読者の方に読んでもらいましょか。そのままコピペするのであしからず…

以下、某ブログサイト4年前の記事より。

恋愛とは(2015年ver)

を買いました。

 理由は簡単、文学部だから・・・ではなく、「舟を編む」を読んだからです。
映画化もされましたね。

買った辞書はみなさんご存じ

 三省堂 新明解国語辞典

 日本一売れている独特の表現が人気の名辞書ですね!

 

独特な表現で有名なのは「恋愛」についての説明文でしょうか。

さて、みなさんはどう「恋愛」を説明しますか?
20年近く生きてきて、喜怒哀楽様々な恋愛を経験してきたと思いますが、さぁどう説明しましょう。
私なら、「結局、ひと時の気の迷い」でしょうか。

私は経験が少ないのでドヤ顔で断言できません。
・・・・・・悔しい(´;ω;`)ウッ…

 新明解国語辞典にはこう書いてあります。

 れんあい【恋愛】-する(自サ)
特定の異性に対して他のすべてを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情を抱き、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

出典 新明解国語辞典

 お見事。
ここまで綺麗に説明されると感動しますね。
私たちが経験してきた恋愛感情は200文字以内で説明できてしまうものだった!!
おおー

 実際、恋愛は人、状況によってかなり意味が変わってくるものだとも思います。
「恋愛大好き!」って言う女性Aもいれば、フラれて「もう恋愛なんてしない!」って言ってる女性Bも見かけます。
(まぁ大概、後者Bは一か月後に彼氏をつくってるのですが。)
このように毎日どこかで誰かが「恋愛」について考え、悩み、喜び、泣き、様々な恋愛が横行してるこのご時世に、

 ここまで客観的!!端的!!!な説明文を書くって凄いことだと思いませんか。思いますよね。

他の辞書にはまた違った「恋愛」があると思います。
辞書って面白い。

今しか書けない言葉がある。

お前はなにを買ったんだ。

1行目から強烈なズッコケスタート。私も何を買ったのか分からない。

昔の書き方は基本ですます調だったんですね。今は口語文語ですますである調ゴチャ混ぜのいわば自由詩。昔に比べて表現の幅が広がったわけだ。うん。けして文法ルールに則ることができないわけではない。

タイトルに「恋愛とは」と載せておきながら「恋愛」を辞書で理解しようとしているところがとても……

童貞くさい。

この稚拙な文章。読むのが恥ずかしくなるブログ。しかし私はこの言葉たちがとても愛おしい(ほら始まったぞポエム調が)。

言葉は生き物だ。生命が生まれ消えていくように、言葉もまた誕生と消滅を繰り返す。そして蘇ることはけしてない。日々成長を続ける私たちは過去の自分を下に見ることがよくある。あの時の情けない自分、まだ幼かった語彙力、足らない理解力、将来への甘い考え、大人を舐めた態度。今を過ごす私たちはその日々が積み積み重なった頂上から過去の自分がいる下を眺める。上からの眺めは下よりも澄んでいて気持ちいい。しかし私たちはもう下に降りることは二度とできない。初めての喜怒哀楽、思い描いていた栄光と現実が見せた挫折、忘れることができない悲喜。それら出来事は過ぎ去る年月の中で思い出になり、「あの頃は若かった」なんて軽い言葉で括られる。それは過去の自分への慰めにも救済にもならない。

あの時の自分と対話する方法、それが言葉を残すことだと思う。

あの時に感じた生の気持ちが書き綴られている。人生を語るには足りなさすぎる語彙力、かっこつけてなにが言いたいのかわからない表現、すっからかんの内容。その全てが過去の自分の言葉であることに間違いはない。そしてその言葉達を今再び生み出すことは絶対にできない。だから私はブログを書いている。今の自分を残すために。

 

うい、堅苦しい口調おしまい。

だからTwitterって凄く好きで。あれこそまさに生きた言葉が冷凍保存されている場所ですよね。ほら、自分のアカウントを遡ってみてください。生産性が全くない呟きや「みんな反応しろよ…」と期待しながら打ったであろう文字が沢山出てくること出てくること。データーに残してしまった呟きは自分の言葉のはずなのに、とても恥ずかしく見るに耐えない。

だけど、だんだん懐かしくどこか微笑ましい気持ちになっていきません?

 

最後にあらためて「恋愛とは」を語って締めたいと思います。戯言にお付き合いいただきありがとうございました。

恋愛とは(2019年ver)

最近こたつを買いました。

理由は簡単、寒いから・・・ではなく、石油ストーブに比べて電気代が安いからです。
今日発送されましたね。

みなさんこの辞書をご存知でしょうか

新明解国語辞典 第七版

新明解国語辞典 第七版

 

 新明解国語辞典はなんと日本一売れている辞書らしいです(2015年自分調べ)

他社の辞書と比べるとその説明が結構フランクで理解しやすく、中にはクスッとするような独特の表現があったりと根強い人気をもった国語辞典です。

 

中でも有名なのは「恋愛」についての説明文。さて、みなさんは「恋愛とは」と聞かれて説明することができますか?
この高尚なブログの読者である御方々でしたら酸いも甘いも様々な恋愛を多々経験してきたと存じますが……さて、どう説明するのでございましょう。
今の私なら恋愛をこう説明します。

「愚かで愛おしいもの」

結局4年経った今でも恋愛を語ることはできず抽象的な表現でお茶を濁すことしかできません。ただ一つ、新しい発見をしたといえばこの感情が生まれたことでしょうか。
・・・・・・寂しい(´;ω;`)ウッ…

 新明解国語辞典 第七版はこう説明します。

れんあい【恋愛】-する(自サ)
特定の異性に対して他のすべてを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情を抱き、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。

出典 新明解国語辞典

うるせえ。

「恋愛はそんな綺麗ごとじゃねぇんだよ!この得も言われぬドロドロさらさらした気持ちをたった200文字で言語化されてたまるか!」

昔の自分は『恋愛=結ばれることを望む』と考えていた。しかし、けして結を切々と願うことだけが恋愛じゃないと今は思う。ずっと相手を想うだけの恋愛もあれば、もっと一方的で自己中な恋愛、愛を道具にしてお金を求める恋愛、そしてけして叶うことがなくてもただ傍にいたい恋愛もあるんだから。俺って成長したなぁ(しみじみ)

 実際、恋愛は人、状況によってかなり意味が変わってくるものだとも思います。今の私もそう思います。
「彼氏欲しいなぁ」と呟く女性もいれば、「彼氏と別れたい!」と毎日騒ぎ立てる女性もいます。(そして結局彼氏とは別れない)
毎日どこかで誰かが恋愛に悩み、愛に泣き、恋に落ちる。いまや次元を問わず恋や愛や恋愛が生ま落ちるここ日本。その母語、日本語を使って客観的な恋愛の説明をするって凄いことだと思いませんか。

凄いけど、俺は認めん!!これで恋愛を理解した気になるなよぉ、新明解国語辞典第七版さんよぉ……。

他の辞書にはまた違った「恋愛」があるように、それぞれが違った「恋愛」を持っている。もうそれでいいんじゃない。恋愛で確かなことなんて何一つわからないけどさ、彼が好き、彼女が好きって気持ちさえ理解できたらそれでいいんじゃない。
恋愛ってやっぱり愚かで愛おしい。

 

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