淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

エスカレーターに右足から乗るか、左足から乗るか。

エスカレーターに乗る時、どちらの足を先に出しますか?僕は右足です。右足から乗って同じ右足から出ることに今日気づきました。エスカレーター前で目線を下げると先陣を切る足がそこにあって、中継地点を挟んでまたすぐ現れたエスカレーターにも同じく右足から踏み込んでいました。何度繰り返しても右足が前になるのでどうやら無意識的に歩幅を調整しているようです。これはまさに”癖”なのでしょう。24年間気づかなかった癖がなんだか面白いので今度はあえて左足から乗り込んでみようかなと思いました。誰も傷つけることがないほんの小さな自分へのいたずら心からです。さあ上りのエスカレーターがだんだん近づいてきました。(左足から、左足から…)いまや通い慣れた駅ナカで少しだけ緊張している自分が入社初日の自分と重なりました。(いかんいかん。落ち着いて左から…)全集中で進みます。ところがあと10歩のところで歩行のリズムが狂い始めました。上手に歩くことができないと実感したのは2歳半の時以来です。結局、普段なら前の人と2つ分開けている距離が4つ分も開いてしまいました。そうです私は最後までタイミングが掴めずエスカレーター前で停止してしまったのです。なんてことでしょう、流れを前に怖気付き、立ち止まってしまったのはたしか6歳が最後だったと思います。だけどめげません。地上へ向かう動く階段の上でリベンジを誓います。では左足から降りてやると。4つ分先に立っていたサラリーマンが地上に降りました。すぐに僕の番はやってきます。階段が平面になり飲み込まれていく足場が1枚、2枚、3枚……(いまだッ!)飛び出した左足は地を踏んでいました。成功です…僕は左足で降りることに成功したのです!ここに聖地”Place with left foot(通称PWLF)"の誕生です!この左足をそのまま石膏で象って祝杯をあげたい気分ですか後ろから人が迫ってきているので、大人しく人の流れに身を任せて会社へと急ぎました。その後何度も左足からチャレンジを重ねましたが、成功することはありませんでした。途中から(あれ?俺はなにやってるんだろう…)と真理を突く邪念に駆られてしまったのが敗因だと思います。なので来年の抱負は左足からでもスムーズにエスカレーターに乗れる大人になることです。よろしくお願いします。

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