にわかが語る『fate stay night heaven's feelⅡ lost butterfly』
見ちゃった。
私とfateシリーズの出会いは高校でした。
なにかとモテるベースマンから勧められた「fate zero」
日が昇ってくる時間まで一気見しちゃって、その日の遊ぶ約束すっぽかしましたね。めちゃくちゃ面白かったなぁ。
正直、切嗣と綺麗の違いがほんと最後の最後まで分からなくて、過去編?少年編?みたいなやつはどっちの過去なんだよって寝ぼけまなこで見てた記憶が後半締めてるけど、、、
あれから6年くらい?年取ったねぇ…
さぁそんな私が巷で話題の『fate stay night heaven's feelⅡ lost butterfly』を見てきました!
そもそも私はstay nightは部分的にしか見ていない。設定はwikiで予習した程度。知識として定着しているのはzeroの情報のみ。世界史への関心は皆無。好きなキャラクターはイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。(番外作品もありならクロエ・フォン・アインツベルン)
そんな生粋のミーハーオタクの私が『fate stay night heaven's feelⅡ lost butterfly』の感想を心を込めて書いていきたいと思います。拙い文でもfateファンのみんな怒らないでね。
ちな、ネタバレになる可能性大です。
雪!
開幕早々、雪!なにこれ綺麗!ほぇー静止画の上からCGベースで降らせてるのかな?違和感ねぇな。あれセイバーはなんでいないんだっけ?と驚きと疑問が混在した冒頭。
この作品、一貫して凄いのが作画…は当たり前として空間演出が凄い。
冒頭の雪、序盤の雨をはじめとした天候の変化はもちろん、不穏な夜と日常的な昼とで情景の緩急をしっかりつけてくる。だからこそ見ていて疲れない。ずっとシリアスだと気が滅入るしね。
イリヤ!
思ってたより出てくるの早い。ありがとう。可愛い。雪玉丸める姿可愛い。そしてふと「あれこれって心臓えぐられるルートだっけ?」と不安になりました。
終盤だったかな。士郎と一緒に坂道を並んで歩くシーンがあるんですけど、そこでイリアがくるくる回って士郎に微笑みかける。あれ、このシーンzeroでアイリと切嗣と一緒に森に遊びに行ったときのイリヤの動きと一緒だ!…たぶん。とテンション上がってました。
てか、自分の名誉のためにもここで言い切りたいんですが、ロリコンではないんですよ私。私はギャップ萌え。幼いのに残忍かつ強力(まぁ力があるのはバーサーカーなんだけど)。そしてマスターとしての「陰」と士郎の姉としての「陽」の二面性を持っている。これは惹かれる設定です。
では、クロエはどうなのか?…ゲフンゲフン
目力!
これまたすげぇなって思ったのがキャラクターの目力。最初におおっと思ったのは図書室で凛がワカメ(本当に名前忘れた)に向けた瞳孔が開かれたあの表情。植田加奈さんの演技も相まって二次元的存在がここまで怒りと威圧を表現できるんだと感心しました。(パンフレットのキャラ紹介ページでこのシーンが使われているけど、いやいや最適なシーン他にあったろ…)間桐臓硯を対峙するイリヤの死んだ目もよかったです。
他にも沸々と湧き上がる冷淡な怒り目であったり、負に染まった人間を汚物のように見下す蔑みの目であったり、扇情的な妖艶を醸し出す目などやはり現実に勝る二次元キャラクター最大の武器は「目力」だと思いました。
筋肉!
主人公衛宮史郎が筋肉ムキムキだって設定すっかり忘れてました。だって彼、着痩せするタイプなんだもん。
まぁいろいろあって史郎が脱ぎます。で女を抱きます。PG12指定ガバガバすぎて草生える。
抱き合う男女。カメラは史郎の後ろに周り、彼の素肌があらわになった筋肉モリモリの背中を映します。
「あれ?…この背筋、どこかで見たことある…」
「あ、範馬勇次郎の背中だ!」
と想起してしまいましたすみません。
けどいくらなんでもムキムキすぎる。着やせにもほどがある。
戦闘シーン!
百聞は一見に如かず。これはあの映画館というスクリーン+爆音で見てほしい。
あれこそ「アニメ」ですよね。商業的製品ではなく、芸術的作品としてアニメは生まれるべきです。
見ているこっちが息をすることさえ躊躇う怒涛の力と力の殴り合い。
他人の住居(めちゃくちゃ立派なお城)がなんのその。人の敷地で暴れる、使えるものはかたっぱしから投げる、壊せるものは木っ端微塵、城壁は溶かす、国交省もびっくりの迅速ボーリング作業で地面を抉る、気づけば荒野のできあがり。もうやりたい放題。もちろんバーサーカーとセイバーオルタの戦いなんですけど、お互い狂ってるだけあってやりたい放題でしたね。
最初はオルタは舐めプしてる感ありましたけど、最後にはしっかり両手で剣を構えて向き合っていましたね。そういうところ好き。
桜!
流石今作のメインヒロイン。その貫録を見せつけるシーンが多々ありました。
唐突なオノマトペワールドに誘われたシーンは笑いましたね。見た人ならわかると思います。あそこは最高に狂気を帯びてました。夢から現実のオチも完璧。どこまでも狂っててそこが桜の魅力なのかなと思いました。
そしてそこから畳みかけるようにギルとの邂逅。左足を食われても意地でも倒れないギルガメッシュほんとぶれなくて好き。
どのシーンも一切無駄がなく、あっという間の上映時間でした。EDも映画の余韻をしっかり引っ張ってくるダークネスな曲で、いい意味で暗澹たる気持ちのまま席を立つことができました。お見事。
時間がないので適当にぱっぱと書きましたが、何が言いたいって「面白かった」ってこと。百読は一見にしかず。見に行って後悔なし。