淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

【ニート卒業旅行】カンボジアに行ってきた。4日目

最終日はだらだらと。

異国の地を動き回るのは想像以上に疲れるようだ。

帰りの飛行機は18時頃だから丸1日自由な時間はあったのだけれど、疲弊した肉体はグータラ節を決め込んでいて起き上がろうとしない。クーラーの効いた部屋でゴロゴロ、平日の昼間からゴロゴロ、この罪悪感がなんだかたまらない。ああ、これが背徳感。

ゴロゴロし飽きたら、1階まで降りて(私たちの部屋は3階)朝食バイキングを食す。開けっ放しにされた玄関から吹き込む心地いいそよ風。

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焼き飯がパラパラしてて美味しかった。

 

 

さようなら306号室 

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 チェックアウトの12時が近づいてきたので急いでアタッシュケースに荷物を詰め込む。この部屋で過ごした時間はたった3日間だが、とても名残惜しい気持ちになる。Panasonic製のクーラーはしっかり部屋を冷ましてくれたし、ベッドのスプリングの跳ね心地は最高だったし、テレビはNHKが映るし、シャワーの勢いは強いし……

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金庫が開かなくなるし。(スタッフを呼んで合鍵で開けてもらった)

このお部屋とも今日でお別れ。

ペッドボトルをゴミ箱に突っ込んで、バイバイ。

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昼間から人、酒を飲む。

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チェックアウトを済ませた私たちはアタッシュケースをホテルに預けて、昼間のパブストリートに足を伸ばす。この時間からほとんどのお店は開いている。夜は低音が響く音楽と様々な国の言語が交錯してとにかく騒がしいが、その喧騒はどこへやら昼間はとても落ち着いている。

 

まずは、ビールをいただこう。

ビール一杯0.5ドルのお店に座った。

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これが最後のカンボジアビールだ

実は私はそこまでビールが好きじゃない。つまり苦手、正直に言えば嫌いだ。カンボジアで振る舞われるアルコールがとにかくビールだったので、気持ち「もうええわ」だったが、この苦味も別れの味だと思って飲み干すとなんだか美味しく感じる……ことはない

忘れていた生春巻き。

バイキングで埋めたはずのお腹にまだ隙間があったので、おつまみを注文。

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東南アジアの料理といったら『生春巻き』値段は4ドルくらい。

ハッピーアワーだから"比較的"安く飲み食いできる。

なんの野菜が入っているのかいまいちわからないけど、うまいうまい。

飲み物はたいへんリーズナブル

その後、最後の飲み歩きタイム。

『マンゴージュース』

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2.5ドル

ハイビスカス付き。スムージーが内から体を冷ましてくれる。

ただ夜の屋台で買うと1ドルなので割高といえば割高。

『ココナッツミルク』

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3ドルくらい。

これ映えるかもしれないけど、とにかく美味しくない。タイでの経験を活かせない男

『トロピカルカクテル』

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ハッピーアワー価格2ドル。パイナップル付き。

爽やかな夏の味が口の中に広がる(1月)

振り返ればカクテルも沢山飲んだ。カルーアを頼んだら、ロックで出てきたときはビックリしたよね。ミルクはどうしたミルクは。

カンボジアのカクテルは全部濃いめなのでお酒が弱い人は注意です。最初の夜はそれに気づかず死にました。

お土産探し

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パブストリートを一本横にいけば、地元民溢れる市場。

鼻につく生臭さすら、最終日は別れの匂いに……はならない。生臭い。(果物エリアは比較的安全)

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お土産屋さんを見つけたのでハンドクリーム、石鹸、クッキーを購入。言語を超える話術と華麗な交渉術(中学英語のごり押し)で値引きに成功。けち臭い男とか言わないの、まじで現金がないんだから。

そんなこんなでダラダラ過ごしていると、あたりはゆっくり暗くなってきていた。パブストリートに明かりが灯った時、広がる黄昏時は別れの景色だ。

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グッバイ、カンボジア。さようなら、チャド。

預けた荷物を受け取り外へ出ると、チャドがホテルまで迎えにきてくれた。彼とも今日が最後になる。何も決めずにきた弾丸カンボジア旅行の成功は彼なしではありえなかった。相場で考えれば圧倒的に安い価格でカンボジアを感じることができたのだ。

 

2日目に地元の人と飲んだ時、完全に酔っぱらっていた俺は拙い英語でこうチャドに告げた。

俺「日本人はカンボジアのことをよく知らない、危ない国だと思っている人も沢山いる。実は私もここに来るまではカンボジアは恐ろしい国だと思っていた」

するとチャドは笑顔で

チャド「カンボジアは変わった。カンボジア人は日本人が大好きだ。沢山の支援をしてくれたから。だから今度は私たちは日本に恩返しをしたい。みんなファミリーだ」

本当はもっと色々話してくれたのだが、この程度しか聞き取れなかった。

頭は完全に酔っぱらっていたが、心の中は「言葉を聞き取れなくて申し訳ないな、想いを受け取ることができなくて悔しいな」という気持ちでいっぱいだった。

きっと友人ならばチャドの想いを聞くことができただろう(友人はハンモックで寝てた)。私は自分の弱さと不甲斐なさを噛みしめながら、彼の言葉に一生懸命耳を傾けた。

 

空港に着いた。出会いは偶然、別れは一瞬。

握手を交わした手の皮はとても厚かった。

最後にこう言おう。

『See you again!』

この言葉をカンボジア語で言えたらな。

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帰りの飛行機がLCCじゃなかった

感動の別れもつかの間。

手続きを難なく済ませて、帰りの飛行機を待つ。

空港の中には牛丼でお馴染み吉野家があった。おお、日本食久しぶり。

ベンチに腰を下ろして目を閉じる。どこからか日本語が聞こえてくる気がする。日本への懐古心からの幻聴だろうか。とにかく今は眠いので目蓋を閉じて飛行機を待つ。あとで友人から聞いた話だが、目の前に女子大生2人組がいたらしい。早く言ってよ。

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そして無事到着。

帰りの飛行機もLCCだと思ったら、なにかの手違いだろうか「いい飛行機」だった。

ベトナム航空のエアバス A350型機に乗って成田空港からハノイへ直行。ハノイと周辺地域の観光へ - トラベル Watch

 

次回、まとめポエム書きます。