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やるせない26歳が綴るこれは独り言

【ニート卒業旅行】カンボジアに行ってきた。1日目

卒業旅行でカンボジアに行ってきました。

明けましておめでとうございます。

令和2年に入り10日近く経ちました。今年初のブログ更新になります。

お正月は食って飲んで飲んでをただ繰り返す年明けに相応しい怠惰的日常を謳歌していました。夜遅くまで仲間たちと酌み交わし、昼に起きてアルコールが抜けきらない頭でまた飲みに行く。五臓六腑にエンドレスで染み渡る酒はまさに天の美禄であった。顔をほんのり赤くしながら語り合った充実の日々。そこでなにを語り合ったのか全く覚えていないけど。

 

そして正月ムードも落ち着きはじめた1月5日早朝。

私はカンボジアへ旅立ちました。

負の印象が拭えないカンボジア

海外ボランティアに精を出す大学生達のホームグラウンド、そんな印象が強い。

紛争、貧困のイメージの裏にはポルポト政権、クメールルージュによる大量虐殺のせいもあるだろう。近年発展が目覚ましいと聞く東南アジアだが、私にとってカンボジアは『よく知らないけど危ない国』という枠組みの一国だった。そんな勝手なレッテルを貼り続けて23年経っていた。

 

それは年末のある日のこと。ニート(厳密にはフリーター)卒業旅行を計画していた私にカンボジアへ行かないかと友人から誘いがあった。そこは安くて楽しい東南アジアの一国。候補に挙がっていた地域だが。

「だが、カンボジア……」

不安が頭をよぎる。危なそう、悪い人沢山いそう、銃持ってそう、なにもなさそう、売春がヤバそう……様々な負のイメージが取り巻く。

しかし私の信念は『実際に経験しなければ甲乙付ける資格はない』である。

私はその誘いを快諾し、成田からカンボジアへと向かったのであった。自分の目でカンボジアという国を確かめるために。

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ベトナムで乗り換え

 LCCにはカンボジアへの直行便がないらしい。そのため一度ベトナムハノイ空港で乗り換えが必要だった。

飛行機から降りた瞬間、土の匂いが鼻をくすぐる。その温度と異国の匂いに懐かしさを覚えた。ああ、卒業旅行をしてから一年経ったのか。

カンボジア行きの飛行機までの時間は約2時間。その間に待ちに待った昼食タイム。

1.フォー・ハノイ(¥700くらい)

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最初に食べた異国料理がまさかのフォー。(美味しかったランキング3位)

左のもやしをどう扱えばいいのかわからなかったのだけれど、黄色い野菜はパプリカではなく唐辛子なので注意しようね(戒め)。

カンボジアに到着!!

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ハノイ空港からカンボジアシェムリアップ空港までクソ狭い飛行機に揺られること約2時間。

日が暮れた19時過ぎ、やっとカンボジアに到着しました!

空港で早くも多くの驚きが。

「空港職員が普通にスマホいじっている」

「みんな肘を付いてダルそうに対応している」

「30$も取られたビザの手続きが適当すぎる」

……日本のおもてなしは世界に誇れる。

 チャドとの出会い

空港からホテルまでは距離があったので、タクシーをチャーターすることに。

受付から爽やかな笑顔と共に出てきたのはチャドと名乗るカンボジア人。彼との出会いはこの旅の大きなターニングポイントになった。

ホテルに向けて車を走らせるチャド。クーラーがよく効いてて社内は快適だ。流れる風景は薄暗くぼんやり光る街灯の向こうには闇が広がっている。その闇を切り裂くように多くのヘッドライトが流れていく。車線ガン無視で追い越しをかけてくる対向車にビビったら、今度はこちらも対向車線にはみ出して加速する。怖いよぉ……。

 

彼は運転しながら何かを提案してきた。

で、でた、きっとこれは現地人のセールストーク(英語)。俺は知っている、旅行のハイテンションそのままでよく分からないのに「Oh~,YES!YES!」と言ってはダメだ。信用するにはまだ早すぎる。ここでTOEIC550点のリスニング力と駅前留学NOVAで鍛えたスピーキング能力が火を噴くぜ。

 

俺「ねぇ友人、なんて言ってるの」

ダメでした。単語しか聞き取れん。留学経験有の友人はしっかり文章として聞き取れている模様。凄いこれがTOEIC800点の力……

どうやらチャドはこんな提案をしてきたらしい。

チャド「もしよければカンボジアを案内してあげようか?」

現地人の案内人ほど頼もしく不安な存在はいない。バックミラーごしにチャドの目を見ながら俺は口を開く。

俺「それはいいアイディアだね。だけど俺たちは学生だからあまりお金がないんだ」(中学生レベルの英会話で)

もちろん分かっているよとチャドが提示してきた金額は、3日間で120ドル

さてこの金額が安いのかどうか。『タビトモ アンコールワット』を開いて確かめる。ペラペラペラ。

安いのである。

一般的なチャーター料は1日で100ドル程度。

しかし、チャドなら3日間で120ドル

つまり1人当たり60ドルで済むのだ。こっちのほうが安いし、団体ツアーにはないエキサイティングな香りがプンプンする。それに車はクーラーが効いたレクサスだし。もしかしたら後から色々請求されるかもしれないけど……

 

俺「Oh~,YES!YES!(固い握手)

友人「ちょ、おま」

(1日目夜)ホテル到着。夜飲み。

翌朝迎えに来るとチャドと別れ、ホテルに無事チェックイン。

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案内された306号室に入り、荷物を放り投げてベットへダイブ……の前にシャワーを浴びて、クラ―とテレビ(NHK)を付けて、16時間ぶりに横になる。うああ、疲れた。

外からクラブミュージックが聞こえてくる。ここは繁華街パブストリートから徒歩10秒に位置するホテルだ。聞いたことがある洋楽がエンドレスに流れているおかげで不安にならない。するとだんだん脳がリラックスしてきて眠くなる。眠いけど、まだ寝るわけにはいかない。

夜の街に行かなくては。

朝から晩まで外国人で賑わうパブストリート

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眠気に負けじと体を起こし、向かったのはパブストリート

これでもかと外国人が溢れ返る中、日本人っぽい姿はあまり見かけない。タイとは大違いだ……

美味しそうな店に挟まれながら歩いていると、どこからか日本語が聞こえてくる。声がした方を向くとカンボジアのおっさんがニヤニヤしながら近づいてきた。

おっさん「ニホンジン?オンナ、オッパイオッパイ、マ〇コマ〇コ~」

もっと学ぶべき日本語は他にあっただろうに。池袋のキャッチを彷彿させる呪文を笑いながらあしらう。だがしかし、カンボジアの風俗事情に興味がないわけでもないのだが今日はそんな力も好奇心も残っていない。

 

どこの店も美味しそうでとても悩んだ末、イタリアンのお店に決めた。到着の無事とこれからに向けてまずはビールで乾杯。

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カンボジアのビールは一缶0.5ドル(60円くらい)とめっちゃ格安。ピッチャーで頼んでも1.5ドル程度。カクテルも2ドル〜とHUBのハッピーアワー並の安さだ。

だが料理の値段は日本と大差ない。物にもよるが大半が5ドル前後だった。意外とカンボジアの観光業に対する物価は高いので注意が必要。

私にとってカンボジアが変わった瞬間

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煌びやかな通りの様子を見ながらカクテルを傾けるとカンボジアに来ていることを忘れてしまう。1日目にして私が持っていたカンボジアの悪いイメージは、色鮮やかな光の中に消えていった。

お酒を飲みながら、笑顔で語らう。

日本の正月で見た景色がここにも広がっていた。

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reyu.hatenablog.com