淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

ホワイトデーのお返しは毎年悩む

今週のお題「ホワイトデー」

バレンタインがチョコレート会社の陰謀だと信じてやまないインキャの仲間たちこんにちは。

小春が顔を出す3月中旬。この時期になると『ホワイトデーにおすすめの〇〇」等、お返しに奔走する男性に向けであろう特集が“お昼の”時間帯に放送されまくるという頓珍漢な光景が個人的な風物詩だったのですが、これもコロナの影響なんでしょうか、全く騒がれずに3月14日は過ぎ去っていきました。

ということで今日はホワイトデーをテーマに書いてみようと思います。

 

”お返し“には毎回頭を抱えてしまう。

相手が男性なら「つまらないものですが…」の前置き通り本当につまらないものであっても、笑い飛ばせるからあまり気負いすることはないのだが、相手が女性になるとこれがちょっと大変で、つまらないもの(つまり相手が気に入らないもの)を渡すと「ありがとー(棒)」と満面の笑みで受け取るが、その後裏ででは全く”ウケてない“のにタピオカのおつまみ程度の話題として『あの男はセンスがなくてウケる』と面白おかしく伝達しちゃうから、初対面の女の子から「あ、センスがない〇〇君でしょw」と含み笑いで初手見下しされるのでマゾヒストにはたまらなくそそられる経験ができる。

 

“センスがない”と異性から言われたことは当時の私には自己否定されたも同然だった。(まぁたしかに髑髏と半裸の女性が描かれた服を愛着する二十歳に“センスがない”って言葉はお似合いなのだけど)

 

そうやって女性から嘲笑されて馬鹿にされたその経験が男を強くした。

翌年、私が”お返し“に選んでいたのは

「入浴剤」

「お返し 女性 学生」のキーワードで検索をかけ、挙げられていた数々の候補。

そこで自称学科一モテる先輩にアドバイスを貰う。

 

「うーーん、ホワイトデーだろ?あ、こういうのはやめたほうがいい。密な関係じゃない人から貰うと重いっていうか、迷惑だから」

スマホ片手に逡巡する姿すら絵になる先輩が俺の目を移して口を開く。

「入浴剤がいいよ。溶けて消えるし、なにより無難だし」

リベンジの準備は整った。

 

「開けていい?」

「もちろん」

緊張の瞬間。剥がされる包装紙から覗く小さいボックス。

「……あー、入浴剤ね。ありがと」

んん?反応が、薄い。

「ど、どうよ。入浴剤ってセンスよくない?」

自信満々にその“お返し”を誇ると、目は口程にものをいうとはまさにこのことのような目をしながら

「いや、全然普通だと思う」

そして淡々と、少しだけガッカリしたような表情でこう続けた。

「〇〇君ならもっと変なやつくれるって期待してたんだけど」

入浴剤。その選択は間違いではないが、相手の期待値に達することはできずモヤモヤする結果になった。

つまり“無難”は正解に近いというだけで、正解ではないということだ。

 

 

その翌年はクマの形をした石鹸(青リンゴの香り)、また翌年はお風呂に浮かべる薔薇の入浴剤、と毎年飽きずにバス用品で攻め続けた学生時代。今年は学生も終わったことだし次のステップに進みたいなと思っている。(まだお返し準備してない)

 

たかがホワイトデー、されどホワイトデー。

ほどいい関係を持った異性への“ほどいいお返し”を探す旅は続く。

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(意識高そう)