バイクというものを知っているだろうか。
簡単に言えば自転車にエンジンを積んだ乗り物である。
まず、ペダルを漕ぐ必要がなく、右手をクイッて回せば前に進む。
坂道もクイーーッて回せば楽々登れる。
車に比べて維持費も安い。
保険も安い…うん、安いし、駐車するスペースもあまりとらないから気軽に置くとこができる。
あと、走っている時の風!
とても気持ちいい!
これは車では体験できないよね!
だけど、死亡事故率が高い。
まぁ、まともな人なら乗らないよね。
なので、おすすめはしません。
で。
今回書きたかったのは、バイクに乗ろうという啓蒙的な記事でもなく、バイクは危険だよという訓誡を与えるものでもない。
実際に経験することの大切さである。
さて、最初に書いたバイクについての羅列は、
私が「実際にバイクに乗る前に思っていたことである。」
つまり、運転経験なしの私の意見だ。
約一年、バイクに乗り、運転経験がある私の意見はこうなった。
途中が雨が降ったら最悪。
カーブでバイクを傾けるのは楽しい。
けど、傾けすぎたら転倒する。
ゆっくり走ってると、煽られる。
バイク屋がクソなところが多すぎる。
風は気持ちいって言っても、そもそも風って言っても冬とかはめちゃくちゃ寒いし、夏はヘルメットの中がサウナ状態だし、だからって半袖半ズボンに半ヘル(帽子みたいなヘルメット)だと、事故を起こした時、人肉のすりおろしができるし。
車より、サイズが小さいから盗難が多発してるし、なにより20歳以下は任意保険めちゃくちゃ高いし、教習所代もなんだかんだ10万くらいしたし。
圧倒的不満!!
ここまで意見が変わるとは!
だけど、楽しいんだよね。不思議だね。
しかし、この意見は実際に乗らなきゃ気づけなかったと思う。
バイクを傾けた時にかかるGの楽しさ!って言っても、伝わる人は少ないと思う。
これは実際に経験した人にしかわからない。
今の世の中、様々な情報が横行している。
特にインターネットの存在は私たちに沢山の新しい知識を、すぐ教えてくれる。
しかし、それを過信してはいけない。
例えば、大学生が「小中学校の教師」に対して思っていることは
・残業ばっかで大変そう
・モンペ大変そう
・生意気な生徒とかいやだろうな
などなど思っているが、実際に教職を取っている人からすれば、
この考えは「なめてんのか」と激高するものだろう。
実際に教育の現場に足を運び、経験をすることで知ることができることが沢山ある。
だが、それを経験していない人は、ネットやら人の話を信じて、まるで教師という職業を完璧に理解したように語り、最後には
「教師ってブラックだから、いやだわww」
と、ほざくのである。
「ITって残業ばっかだから嫌だ」
「飲食業って底辺職」
「銀行はきつい」
「メーカーだったら安心できる」
「公務員の仕事はつまらない」
「あ~わかる!(三人)」
ちなみに、これらは全て大学三年生が実際に発言していたことである。
私は頭を抱えた。
お前らは公務員の仕事をやったことがあるのか…
それらセリフは実際に経験した人しか言っちゃダメだろ…
挙句の果てには
「バイト先の社員が使えないから、調べてみたら高卒だったwww」
「あー、じゃあだめだね」
!?!?!?!?
もう、同じ大学の三年生として悲しくなったよ。
高卒=ダメな奴
まじか…
就活が始まり、目立つのは「我が物顔で業界を語る就活生」だ。
ある企業のセミナーを一回受けただけで、その業界すべてを理解したように語る。
物事を語るには確かな経験という資格が必要。
だがインターンを一回経験して、その企業全体の批評を始めたら片腹痛し。
語れることは「インターンを初めて受けてみた感想」程度だろう。
と、一人、食堂で後ろの席の会話を盗み聞きして思いました。