淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

実際に経験する

 バイクというものを知っているだろうか。

 

 

 簡単に言えば自転車にエンジンを積んだ乗り物である。

 

 

 

 

 まず、ペダルを漕ぐ必要がなく、右手をクイッて回せば前に進む。

 坂道もクイーーッて回せば楽々登れる。

 

 

 車に比べて維持費も安い。

 保険も安い…うん、安いし、駐車するスペースもあまりとらないから気軽に置くとこができる。

 

 

 あと、走っている時の風!

 

 

 

 とても気持ちいい!

 

 

 

 これは車では体験できないよね!

 

 

 

 

 だけど、死亡事故率が高い。

 

 

 

 

 

 まぁ、まともな人なら乗らないよね。

 

 なので、おすすめはしません。

 

 

 

 

 

 

 で。

 

 

 

今回書きたかったのは、バイクに乗ろうという啓蒙的な記事でもなく、バイクは危険だよという訓誡を与えるものでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 実際に経験することの大切さである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、最初に書いたバイクについての羅列は、

 

 

 

 

 私が「実際にバイクに乗る前に思っていたことである。」

 

 

 

 

 つまり、運転経験なしの私の意見だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 約一年、バイクに乗り、運転経験がある私の意見はこうなった。

 

 

 

 

 途中が雨が降ったら最悪。

 カーブでバイクを傾けるのは楽しい。

 けど、傾けすぎたら転倒する。

 ゆっくり走ってると、煽られる。

 バイク屋がクソなところが多すぎる。

 風は気持ちいって言っても、そもそも風って言っても冬とかはめちゃくちゃ寒いし、夏はヘルメットの中がサウナ状態だし、だからって半袖半ズボンに半ヘル(帽子みたいなヘルメット)だと、事故を起こした時、人肉のすりおろしができるし。

 車より、サイズが小さいから盗難が多発してるし、なにより20歳以下は任意保険めちゃくちゃ高いし、教習所代もなんだかんだ10万くらいしたし。

 

 

 

 

 

 圧倒的不満!!

 ここまで意見が変わるとは!

 

 だけど、楽しいんだよね。不思議だね。

 

 

 

 

 しかし、この意見は実際に乗らなきゃ気づけなかったと思う。

 バイクを傾けた時にかかるGの楽しさ!って言っても、伝わる人は少ないと思う。

 これは実際に経験した人にしかわからない。

 

 

 

  今の世の中、様々な情報が横行している。

 特にインターネットの存在は私たちに沢山の新しい知識を、すぐ教えてくれる。

 しかし、それを過信してはいけない。

 

 

 

 例えば、大学生が「小中学校の教師」に対して思っていることは

 

・残業ばっかで大変そう

・モンペ大変そう

・生意気な生徒とかいやだろうな

 

 などなど思っているが、実際に教職を取っている人からすれば、

 この考えは「なめてんのか」と激高するものだろう。

 

 実際に教育の現場に足を運び、経験をすることで知ることができることが沢山ある。

 だが、それを経験していない人は、ネットやら人の話を信じて、まるで教師という職業を完璧に理解したように語り、最後には

 

 

 

 

 「教師ってブラックだから、いやだわww」

 

 

 

 

 

 と、ほざくのである。

 「ITって残業ばっかだから嫌だ」

 「飲食業って底辺職」

 「銀行はきつい」

 「メーカーだったら安心できる」

 

 

 

 

 「公務員の仕事はつまらない」

 「あ~わかる!(三人)」

 

 

 

 

 

 ちなみに、これらは全て大学三年生が実際に発言していたことである。

 私は頭を抱えた。

 

 

 

 

 お前らは公務員の仕事をやったことがあるのか…

 

 

 

 

 それらセリフは実際に経験した人しか言っちゃダメだろ…

 

 

 

 挙句の果てには

 

 「バイト先の社員が使えないから、調べてみたら高卒だったwww」

 「あー、じゃあだめだね」

 

 

 

  !?!?!?!?

 

 

 

 もう、同じ大学の三年生として悲しくなったよ。

 

 

 

 高卒=ダメな奴

 

 

  まじか…

 

 

  就活が始まり、目立つのは「我が物顔で業界を語る就活生」だ。

 ある企業のセミナーを一回受けただけで、その業界すべてを理解したように語る。

 

 

 物事を語るには確かな経験という資格が必要。

 だがインターンを一回経験して、その企業全体の批評を始めたら片腹痛し。

 語れることは「インターンを初めて受けてみた感想」程度だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 と、一人、食堂で後ろの席の会話を盗み聞きして思いました。