淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

歌はどこに行った。グリーンブックへの不満。

今週のお題「わたしの好きな歌」

 

第91回アカデミー賞の作品賞を受賞した作品

「グリーンブック」をご存じですか?

思ってたより話題にならなかったけど、さすが作品賞、期待を裏切ることない納得の面白さだった。(そもそも1997年公開のタイタニック以降の作品賞受賞作は一過性のブームにしかならないけど)

 

今回はその作品感想ではなくて、使用楽曲についてである。とりあえず予告編を見てほしい。


【公式】『グリーンブック』3.1(金)公開/本予告

 

黒人問題を取り上げた伝記映画として大好評!

かと思ったが、「白人の救世主」的なストーリーをよく思わない人もいるとか。黒人差別問題を白黒つけるのは難しいね。

 

ところで1分10秒ごろに素敵な歌声が聞こえてこなかっただろうか。

私が映画館に足を運んだ理由がここにある。

私はこの歌声に惹かれて映画を観に行ったといっても過言ではない。「え、めっちゃいい曲じゃん。だからきっとこれ名作だわ」と映像作品なのに聴覚情報だけで確信してしまうという、自分でもびっくりの評価基準なんだが。

 

 

その曲とは

"I Count On Me" - Aloe Blacc


Green Book - In Select Theaters 11/16, Everywhere 11/21 ("I Count On Me" Music Video) [HD]

アイ カウント オン ミー / アローブラックについての詳しい記事はこちら(外部サイトです)

new-smart.info

 

予告映像を「聞いた」翌日。(4月中旬ごろ)私は勢いそのまま映画を観に行った。

 

何度も繰り返すが、これは間違いなく満足する作品だ。

私は黒人差別は言葉や知識として知っていたが、作品として制作されたノンフィクション物語は初めての体験だった

作品舞台は1962年。英語の教科書でお馴染み「I have a dream.キング牧師が演説をする1年前にあたる。そのころの黒人差別は拒絶感に満ちた虐待に近いものだと思っていた。人の尊厳を踏みにじる暴力を伴った差別だと。

しかし現実は違った。表面上は聖人のように振舞うが、黒人に対しては笑顔で「ルールですから」といって差別的な距離を取る。それはまさに「陰湿ないじめ」だった。教科書に載っている差別よりもそれはずっとずっと残酷だ。特に成り上がった黒人にとって。

作中のような世界が実在してたなんて今のアメリカを見るかぎり想像できない。自由の元でホットドッグを食べ散らかす肥満大国アメリカになるまでたった50年。この急激な国の変化、価値観の変化に恐怖を感じる。

そんな過去を踏まえると、オバマ前大統領の誕生は、碑石に刻まれるほどの歴史的出来事だったんだな。ホームアローン2に特別出演していた暴君の大統領就任も歴史的出来事だけど。

 

 

閑話休題

そして待ちに待ったエンディング。滝登りしていく文字列を眺めながら、澄んだ歌声に身をまかせる。そしてエンドロールとともに昇天していく…予定だった。

 

 

 

流れないじゃん。

 

 

 

 

なんか、作中で使用されたJazzミュージックが軽快に流れてそのまま明かり付いちゃったけど。なんだろう出口付近で下校を告げる曲のように漂いながら耳に向かってくるのかな。

 

家に帰って調べてみると

海外のトレーラーにはI Count On Meは使われていなかった。


GREEN BOOK Trailer (2018)

なんだろう、配給会社の問題?電〇の仕業?

確かにアカデミー賞受賞作の主題歌が再生数78000回(7月5日現在)は少なすぎると思ってた。日本のCM限定の曲だったのかな。

超気に入った曲なだけに、映画館で余韻に浸りながら大音量で聞きたかった。

 

 

そう、これは3ヶ月前の愚痴です。

 

ちなみに「Count on」の意味を今日知りました。(23歳 大卒)