淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

【ネタバレなし】天気の子 / ネタバレ避けて無理矢理語る 【プチ聖地巡礼】

令和元年最大の話題作

邦画アニメーション映画歴代2位を記録した大ヒット映画「君の名は。」から早3年……

え、3年ッ!?早っ!もうそんなに経っちゃったの!それはそれは…ほんと二十歳を超えて時の速度はさらに加速したなぁ…

 

気づけば新海誠さんも今や日本を代表するアニメ監督に。多くの賞賛の声と共に一気に伸びた知名度。その結果、次回作への期待はとんでもなく膨張していた。

 

そんな並々ならぬ期待を背負い、2019年7月19日!

満を持して公開されたのが「天気の子」です!

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tenkinoko.com

 

 

あらすじ

「東京に出てきた男の子と天気が操れる女の子のボーイミーツガール」

これから観に行く人、観に行こうと思っている人も沢山いると思うので、一切のネタバレなしで個人的見どころを紹介します。


映画『天気の子』予報②

 

①キャラクター「等身大の魅力」

 キャラクターデザインを担当したのは君の名は。に引き続き田中将賀さん。とらドラ!とか超電磁砲とかあの花とか…とにかく有名なアニメ作品に沢山携わっている凄い人です。

やっぱり田中さんが描くキャラクターはみんな可愛いし、デザインするキャラクターはみんな魅力的。顎先まで伸びるシャープなフェイスラインが凄く好き。

 

アニメキャラ臭くない

 昨今のアニメは登場人物の個性を確立させようとするあまり、強烈な癖をそのキャラクターに植え付けることがある。それが一般人に「キモイ」と分類されてしまう要因だと思っている。

天気の子には癖が強すぎるキャラクターは出てこない。新海作品自体そういった「萌え」とは一線を引いているようにも思える。スクリーンに映るのは実在する場所と、どこにもいそうな普通の人たち。だから物語世界と現実の距離感がとても近く、非日常的な展開に転んでも視聴者は置いていかれない。

 

 

I love ショートパンツ

 完全な癖(へき)の話なんですが、私は女性のショートパンツ姿(デニムならなお可)が好きなんです。下腿三頭筋から大腿筋にかけてスラっと伸びる美しいラインは選ばれた者にしか体現することができない完璧なスタイル。素晴らしい。

 でなんと!今作の主要女性キャラはみんなショーパン、それもデニムという。ありがとう、新海誠。これは監督の癖(へき)だと思ってます。つまり同志です。時たま見せるスーツ姿や制服姿もナイスギャップ👍

個人的に凄く喜ばしいポイントでした。ただ薄着でバイクに乗って暴走するのはやめようね。

 

また主人公の服装にも注目してみてください。だんだんと垢抜けてくるファッションが微笑ましいです。

 

②作画「今の東京、今の新宿を見よ」

 今回の舞台もお馴染みの東京の新宿です。

 新海作品の大きな特徴の一つは圧倒的な風景描写。写実的に描くのではなく、綺麗に世界を再構築する。そのセンスと腕前は他のアニメ会社の追随を許しません。引き画が空に昇り、見えてくる街並みはまさに今の東京。オリンピックを控え期待と希望に満ちた街の姿がスクリーンに広がります。雨に濡れる‘‘明るい‘‘街で彼と彼女は出会い、惹かれ合う。「雨」と「出会い」ってどこか「言の葉の庭」を思い出しますね。

 

今作は池袋のそれもあっち側が舞台に!?

 で 、今回はなんと私が大好きな街!「池袋」もガッツリ登場します!それもなんとサンシャインやらヤマダ電機やらで盛り上がっている東口方面のみならず、愛する北口方面(今は西口【北】)が登場します!どういった話の流れで新宿⇒池袋になるのかは見てのお楽しみに。ただ、あの辺りがピックアップされるなんて思ってもなくて、劇場内で苦笑いをしてしまいました。

鑑賞後、買い物ついでに聖地巡礼をしてきましたー。どこか分かるかな。

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ちなみに出てきた〇〇〇はどこだろう。落ち着いた室内だったからXとかエリアスではないと思うけど…

 

 

 

 

③声優「俳優もまた声優」

 今回珍しく、一切の情報なしで劇場鑑賞に臨みました。キャスト情報も見ていません。(本田翼が出てることだけは知っていた)

 いざ声に注目してみると佐倉綾音さんや花澤香菜さんの出演に気づいて大満足🙌

そして話題の梶裕貴さんも珍しく低い声での登場していました(最初全く分からなかった…)

 

その中でも主要人物の一人「須賀圭介」がとてもいい演技をしていました。ん、この声は藤原啓治さん?…なんかガサガサ感が足らないけど……いい声してるなぁ、とそのままEDへ。

 

お前だったのか「小栗旬

  答えは小栗旬でした。ひゃー、小栗さん上手い。大人なおじさん役を見事に演じていました。やるじゃん現金哲学者。「役者」という大きな括りの中に「声優」がいるんだな、と再認識しました。この「須賀圭介」も凄く魅力的なキャラクターで……ここでは語りません🙅‍♂️

 

「本田翼」は下手だったのか

 公開前から話題になっていた「本田翼の演技が下手」疑惑。疑惑というか予告映像を見る限り、まぁ…うんってなる気持ちにはなった。演技云々というより「距離感」が取れていない印象を受けた。目の前の人物に向けて話すのではなく、マイクに語り掛けているような。

だが実際、劇中で違和感は一切生じなかった。たぶん理由は先にも述べた通り作品との距離が近いから。あと映画館で観たというのも大きいと思う。

映画館は映像世界に入り込む空間である。テレビで映像をただ見るのとは話しが違う。そこでは少し舌足らずな声も‘‘味‘‘になって耳に届く。(IMAXで観たせいもあるかも)

色々意見があるだろうけど、本田翼演じる「夏美」がめちゃくちゃ可愛いのでなんでもOKです。(新海作品の中で一番好き)

 

 

まとめ

   全く内容にも概要にも触れずに「見どころ」を紹介しました。完全に独り言になってるけど許して。

 ただ一言感想を言うなら「面白かった」です。ただそれが何点とか、星いくつとかは答えません。

ただ話題作は他者評価の波に自分の気持ちが飲み込まれることがあるから、レビューが目にとまる前に早め早めで観に行った方がいい。

 

暑さがだんだんと顔を出してくる時期になってきました。今年は長かった梅雨も来週頃には終わるとか…オレンジレンジが似合う季節はすぐそこ。

このじめじめした時期に新宿か池袋の映画館で鑑賞することが意味を持つ。曇天の下、劇場の前に広がる雑踏の中に彼らの姿をどこか探してしまう。抜け切らない感動は現実逃避を促す厄介な感動だ。けど、悪くはない。

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