淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

水を買う

私には理解できない人種が3つありました。

・女、子供に手をあげる人

・頑張っている人を馬鹿にする人

 

そして、水を買う人。

 

ところ最近驚くべきことが起こりました。

自販機で悩む私の指が最後に押したのは、“水”だったのです。

なぜ水を押したのかをテーマに脳内議論をする必要は一切なく、その理由は濁りひとつないモルディブの海のように明らかで「水を飲みたかったから」に決まっているのですが、「水を飲みたいなら水道水を飲めばいいじゃないか」という元来自分が掲げていた反購買スローガンのしっぺ返しにあうわけで、それでも100円と引き換えにEUの厳しい基準を満たす水”ボルビック“を手にした私はその青い蓋を回しながらこう答えるのです。

「”水“が飲みたかったから」

カラカラの乾いたのどを潤すフランスの水は何よりも美味しい。昔こそ『炭酸こそ正義、コーラは神』の一神教徒でしたが、歳を重ねるにつれてファンタ、ミニッツメイド、緑茶、麦茶……と舌に優しい飲み物を好みはじめ、24歳を前に1つのゴールと言ってもいいでしょう”水“にたどり着きました。夜は人並みにアルコールを求めますけど、昼間運転席にセットするのはもっぱら水(ボルビック)になり、昔の自分がこの光景を見たら将来を憂うでしょう。水を買う人間に成り下がってしまったと。いやいや、水を買うって贅沢だから成り上がってるぜ。

 

繰り返しの日々のなかで気づいた、些細な変化でした。

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