淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

【白鶏ラーメン】「鶏の穴」は何ラーメンなのか【池袋本店】

暑い暑いと文句垂らしながら上野動物園を後にして、その足でたどり着いたのはお馴染み「池袋」。昼食をラーメンと決めたので、「池袋」意外の選択肢はない。池袋意外の店を知らないだけなんだけど。

ため息のような機械音と共に山手線のドアが開くと、一気に温風が車内に流れ込んでくる。うわぁ、電車から出たくない…しかし、今日はラーメンを食べると決めたんだ。力強く池袋駅にその一歩を踏み出した。

駅を出ると夏を全身で受け止めることになり、自慢の発汗作用が元気に加速し始める。靴の底が地面にへばりつくような足取りで今日のラーメンを求め漂っていた。今日は新しい店に行ってみよう。偶然目に入った店にしよう。燦々と黒く輝くアスファルトから昇る熱が顔を焼く。てか、こんな暑い日にラーメンを求めるなんて俺もつくづくおかしい。(一人で動物園行くのもなかなかおかしいけど)

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暑い!ダメだ。うろうろ歩いて偶発的な出会いに期待するのはやめよう。もう適当に調べて一番上に出てきた店にしよう!

「池袋 ラーメン おすすめ」

うーん、ここ行ったことあるし。ここもあるな。ここはあそこの系列だし、油そばか…今日は普通のラーメンの気分なんだよな。うーん味噌の気分じゃないなぁ。あっ、ここ行ったことないかも。

 

 

鶏の穴 池袋本店

torinoana.favy.jp

『白鶏ラーメン 740円』

金を飲み込まれ、食券が吐かれた。そして思い出す。「食べたことあるわ、ここ」

といってもここの店舗ではなく、私が通っていた大学の最寄り駅にあった「鶏の穴」だ。完全に忘れてたくらいだから、味も大して…と不安がよぎる。(その店舗はもう閉店しちゃったみたい)

食券片手に入店。涼しい―。汗で食券が湿る前にテーブルに置いておく。客席は全部で16席。昼時をずらして来たが、席は半分ほど埋まっている。羽振りは悪くなさそうだ。水を持って出てきた愛想がいいおばちゃんが手際よく食券を受け取り、厨房にオーダーを伝える。

ラーメンを待っている間も絶え間なく客の回転は続いていた。ここは結構人気店なのかもしれない。クーラーの風当たりながら窓の外を見据え、待つこと約5分…

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なぜ丼全体を映さなかったのか

 

鶏臭さは否めないが、そこがこの店の味である。

「いただきます」

挨拶代わりにレンゲでそぼろを溶かし、スープを持ち上げる。少しとろみを持った白鶏スープだ。鼻を近づけなくても鶏の香りが昇ってくる。もしかしたらこれを「鶏臭い」と感じてしまう人もいるかもしれない。

 スープを口に含み味を確かめ…

 

「熱ッッッ!」

  

第一印象は「熱い」だった。当たり前だが少々粘性があるスープなので通常レベルのフーフーでは冷めにくい。迂闊だった。気を取り直して、再び一口。うん、あー、ん。まぁ、なんだこれ「何ラーメンだろう」。ベースとしては塩かな。ラーメンの汁ってよりも濃厚な鶏のスープを飲んでいる気分だ。しっかりと「鶏」の存在感を舌の上に残してゆっくりと胃に流れて行く。

麺は固めの中太麺ストレート。角が立っているからコシも際立つ。箸でしっかり持ち上げてみると、少し短めかもしれないことに気付いた。ドロドロスープがストレート麺をしっかり抱きかかえる。熱を冷まそうと呼気で煽るが、他人の視線を気にしないカップルの如く絡み合って離さない。それでは二人仲良く口の中にお出迎え。うん、うまいうまい。

最後に残したチャーシューは厚切りにされた鶏のモモ肉二枚。とても柔らかくて一口で二枚頬張ってしまった。ただ、スープとはちょっと違う「鶏臭さ」を感じたので少し残念。これは単純におつまみとして食べたい。

結局スープまできれいに完食。汗が止まんねぇ。

 

「鶏の穴」ラーメンのカテゴリが分からん

ということで、点数を付けるとしたら75点です。

美味しいけど、このラーメンのカテゴリーが分からない。私はお店の決める時「今日は醤油の気分だなー」とか「博多豚骨食べたいなー」とか「チェーンの安い味を欲してる」とか「炭水化物が欲しいから家系かなー」とラーメンのジャンルというかカテゴリ軸で店を決めることが多い。今回のお店「鶏の穴」はどうしてもカテゴリ分けがしにくい。「今日は鶏の穴の気分だ!」とピンポイントに食べたくなれば話は別だが、鶏系ラーメンを狙って欲することはあまりないかなぁ…

と色々言っていますが、肝心の味は👍でした。ところで昔食べた時はどんな感想を持っていたのだろう。どんぶりの見た目には覚えがあったけど、味には全然覚えがなかった。

 

ちなみにマイ箸を持参すると「大盛 or 味玉がサービス」とのこと。ただし割りばしの持参はNGなのでご注意を。

 

ramendb.supleks.jp

 

店を出ると再び太陽と顔を合わせることになった。これから約一ヵ月以上、お前の顔を見なくちゃいけないのかと考えると辟易とする。右手に見えるのは豊島区のニューシンボル「ハレザ池袋」激アツスポットが確約されているここが完成すれば人の流れは大きく変わり、その周辺の飲食店にも多大な影響を与えるだろう。太陽とハレザと鶏の穴。「熱さ」に満ちたトリオに囲まれながら、ここ池袋で夏の始まりを感じる。

 

 

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