淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

求人情報の基本【就活のここから】

求人詐欺じゃなくて、それは無知なだけかも

求人詐欺という言葉をよく聞きますが、その呟きに耳を傾けると実は企業側に責任はなくてただその人が無知なだけだったというオチが多い気がします。

もちろん意図的に騙すような書き方をしている悪質な企業もありますが、定められたルールに従って求人情報を開示してる会社がほとんどです。しかしその基本やらルールを知らない人があまりに多い。すると、知らなかった=騙された!と小門違いな怒りを御社にぶつけてしまうんですね。その光景を見て人事は落として正解だったなとほくそ笑むわけです。

てことで就活始めたばかりの人向けに、求人ルールの基本中の基本をここで確認してみましょう。

 

 ①給料の内訳

お仕事選びで一番大切なことは人それぞれですが、誰もが気にする情報といったらやはり給与でしょう。さて例えば求人票に月給20万と書かれていても、毎月20万円が振り込まれるわけではないということはご存知でしょう。

「ああ、知ってるよ。ここから年金とか保険とか退職金積み立てとか色々引かれて”手取り”になるんだよね」

そうその通り。実際に振り込まれる”手取り”はざっと17万くらいですね。が、ここでいいたいことは手取りのことではなく、基本給を確認しましょうということです。

 基本給は言葉の通り基本となる給与額のことで合理的な理由がない限り下がることは有りません。この基本給が夏と冬にやってくる臨時収入”ボーナス”に大きく影響してきます。計算方法は色々ありますが、多くの会社では基本給× 〇ヵ月分で出されるからです。

 

よくある給与体系のパターンは 

 

基本給+業務手当(みなし)+○○手当

同じ月給20万でも、基本給20万の会社と上記のような基本給10万+手当の会社とでは年収のベースが大きく変わってくるわけです。もちろん業績でボーナスは大きく左右されるのでボーナス期待で企業を判断すべきではないですが。

 

あともう一つ大切なことは、昇給について知ることです。

 仕事を務めた年数だけ、努力した数だけ、結果を出した分だけ給料が上がる。残念、定年まで無難に伸び続ける出世はございません。私の会社は基本給が年齢で固定されていました。つまりどれだけ頑張ろうとも「歳を取らなくては給料が上がらない」わけです。逆に言えば年齢を重ねるだけで給与が増えていくので、ポジティブに捉えるとホワイトですね。

 

初任給は団栗の背比べ、だけどボーナスや昇給、福利厚生が積み重なると”差”になっていきます。スタートラインはみんな同じだけど、走りやすいレーンをしっかり見定めましょう。

 

 2.少人数精鋭の聞こえの良さ

少人数精鋭の同義語をご存知でしょうか。”人手不足”です。もちろんビンビンに尖ったプロフェッショナルの集団は実存しますが、そんな会社は求人なんか出しませんし出したところでこんなブログを読んでいる人はお呼びではないしょう(失礼

このやる気に満ちているという意味で少人数精鋭はわかりますが、いやこれは絶対使い古したエンピツのように丸まってるだろと思う会社の特徴は

ベンチャーでもないのに20人以下

・特に創業から半世紀近いのに20人以下

少人数かつ平均年齢が45歳を超えている会社。

 

死が近いので避けましょう。

採用きっかけは「若返りを目指して新卒採用!」なんて宣伝文句をたくさん見ましたが、それは採用を疎かにしていた結果です。また中小企業の求人は基本、人材補充のためであって拡充ではないので即戦力としての働きを期待されてますので新卒や既卒の方にはおすすめできません。

reyu.hatenablog.com

 

 3.労働時間と残業代のトリック

残業代」をご存知でしょうか。

 「残業したら支払われる給料でしょ」 と。思ったそこのあなた大間違い。

残業代とは「その日当たりの労働時間が8時間を超えた時に」支払われる給料のことです。

たとえば求人票にこう書かれていたとしましょう。

②9時00分~17時00分(休憩1時間)

9~17だと休憩1時間が入って実質労働は7時間ですね。ある日仕事が立て込んで帰る時間が18時になってしまいました。つまり1時間残業したことになりますが、その1時間に残業代は払わなくてもよいということになります。まぁ17時に定時を設定してるだけだいぶホワイトな会社なんですけどね。ゴリゴリ残業しても残業代出さない会社なんか腐るほどあるわけで…

reyu.hatenablog.com

終わりに 

 

ここまで色々言ってきましたが、久しぶりにリライトしましたが、最後にこれを言ったら丸投げ感が出てしまいますが、

「勤めてみないとわからない!」 

に尽きます。待遇、環境、仲間、将来…どれをとっても不満は出てくるもの。一番はとりあえずなんでもいいから働いてみて”仕事”に自分が何を期待しているのか知ることだと思います。無知でバカな自惚れ者はその身で痛い目に合わないと学ばないですからね、自分がそうだったからよくわかります。

 

それではよい就活ライフをノシ