その正論は誰のため。
気づけば市民権を得ていた職業Youtuber。
好きなことで生きていくの代名詞Youtuber。
やってみたないなYoutuber。
ところで今もっとも話題になっているYoutuberをご存じだろうか。
「ゆたぼん」である。
「はぁ、誰だよ」と記事を閉じかけたそこの人に説明しよう!
現役小学生Youtuberゆたぼん。
某海賊を思わせる麦わら帽子がトレードマーク。笑顔で自らを少年革命家と名乗る。
彼は同じ不登校の小学生を元気付けるために日々活動を怠らない。両親の協力も得ながら、現代教育に真っ向から立ち向かう…
時は令和一年!!!
小学校という支配空間に嫌気がさしたゆたぼんは、教育というベールに隠された洗脳から仲間たちを救うため大人に反旗を翻したッ!!
「不登校は不幸じゃない!」
「ロボットになるな!」
「人生は冒険や!」
「バカは最強やで!」
強い言霊で魂を叫び、本物の自由を謳うその姿はまさに現代の……誰だろう。革命家全然知らない。
百聞は一見に如かずってことで⬇︎
まぁ動画の内容は一見(というか完全に)不登校を前向きにとらえた内容である。
はい案の定、義務教育を放棄するガキ!として拡散炎上。
すると擁護派も現れて大論争。
なんか流れで父親の怪しい経歴も判明し、ネット民は大歓喜。(確かに経歴は怪しい)
質のいい油として家族情報がボウボウ燃える炎に投入。
今は少し落ち着いたが、いまだ鎮火することない。
で、「ゆたぼん」はどーでもいいの。
なによりネットの反応!こっちがヤバい。
自分は見終わった時
「…ふーん」
って感じだった。
赤の他人すぎるし、語り口が幼すぎて胸を打たない。そもそもどうでもいい。
もし30過ぎの何もしない無職おっさんが同じことを口にしてたら批判したくなるだろうが、知らない小学生(11才?)が人生論を嬉々として語る動画から負の感情が湧いてくることはなかった。
だが、意外と世間(ここではTwitterを指す)は許してくれやせんよだったみたい。
「ゆたぼん」で検索すると流れてくる批判&説教。
革命家ゆたぼんの動画を見てみんな心を動かされたらしい。発信者とは逆の方向に。
タイムラインを流れる呟き。
義務教育で学ぶ知識の重要さ、学校で培われるコミュ力の重要さ、辛いことからの逃避がもたらす不幸などなど。それはまさに親切な大人達による大声の呟き。
そんな不登校児への説得と見せかけた革命家批判呟きには大量のファボが付く。
さらには物申す系Youtuber達の餌にされてしまい、どこの誰だか分からない大人がいっちょ前に自分の人生論と照らし合わせて説教をかます。最後には「ゆたぼんを救いたい」と感動の一言まで。(しっかり広告付き)
みんなそんなに伝えたいことがあるならゆたぼんにメール送れば…
凄い人気である。
正直彼らは子供の戯言を使って自己表現したい大人たちにしか見えない。
例えば義務教育なんかいらん!と文部科学省とか偉い人間が発言したら大問題である。
ただ、今回はただの小学生。親がその筋の人というわけでもない。
なにがそんなに引っかかったのか。
学校行きたくねーって気分も分かる。大人の言いなりに不満を持つ気持ちもわかる。
しかしそれは皆一度は抱く思いじゃないだろうか。
そのモヤモヤした気持ちに動かされたどっかの小学生が「不登校」という選択を取っただけ。
ただ、それだけ。
そもそもゆたぼんは不登校児ではあるが、なにもしないプー太郎ではない。
今や上げる動画は再生数10万は優に超え、沖縄でラジオパーソナリティをやったり、テレビに出たり、雑誌に取材されたり、今度世界一周でお馴染みのピースボートに乗り込むらしい…。この行動力、そして結果をしっかり出している部分は評価できると思う。
「俺、不登校だけど(だったけど)…」と同じ不登校時の立場として語ろうとしてる人は気を付けたほうが良い。
まぁ、誰がなにを言おうと思おうとそれこそ自由なんだが。
まだ幼い小学生によってたかって正論をぶつける世界がなんか怖いなと思いました笑
どうでもいいといいながらも1500字以上書いちゃった。
現代革命家小学生ゆたぼん。
その存在に甲乙つけないが、ゆたぼんの画像を勝手に使って遊んでいるガキよりは上位に位置しているだろう。