淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

軽井沢に行ってきた。

初めての軽井沢

水曜日に午後休を取り、木曜日には有給をぶち込んで一泊二日で軽井沢に行ってきた。念のため社用携帯をポシェットに仕込ませていたが、これといった急を要する連絡はなかった。社畜オチに期待を寄せる皆さんを裏切る形で今日を迎えてしまったことを先にお伝えしておく。故にこの記事は特別休暇を満喫し、まだ後半に三連休を構える男の犬も飼わない独り言になる。

「軽井沢って長野?群馬?」

失礼極まりない挨拶と共に中軽井沢の地を踏んだ。答えは長野県。夜7時をすぎた中軽井沢のバス停の周りは真っ暗で行燈の明かりすら見えない。車のテールランプについていくように暗闇に向かって歩き出すと、Tシャツに刺繍された髑髏が大きく息を吸えば、冷気が素肌を撫でる。想像以上に寒い🥶これから軽井沢然り北上する人は長袖必須です。

長袖を取り出しながら歩く途中に営業中の文字が見えた。飛んで火に入る夏の虫、と言えどもちゃんとGoogleマップでレビューを確認してから暖簾をくぐった。

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この店が大当たりで注文したもの全てが美味しかった。特に2枚目の燻製チーズandウズラが鼻腔を燻すほど味わい深くて、海馬に香りが染み込むほどだ。今でもあの味を思い出せる。そこで友人との再会を盃を交わして祝う。会うのは半年ぶりくらいだがお互い相変わらず。その相変わらずになにより安心する。

サンマの塩焼きやらなんやら、一杯引っ掛けるだけの予定が福沢諭吉を必要とするくらい酒が進んでしまった。いつもなら後悔滲み出る渋い顔をして出すお金も、ここでは笑顔で樋口一葉をささげてしまう。俺はここに時間とお金を使いにきたのだから。

その後宿泊地に直行。千鳥足で肩切る夜風が気持ちよかったなと振り返るときにはもうすでに夢に落ちていた。

朝/かまど飯もおいしいがコロッケもうまい

2日目は朝から行動を開始した。軽井沢は早朝から開いている店も多く、繁忙期にはモーニングに行列ができる人気店も少なくない。お目当てのお店は早朝散歩ついでで向かうと昼飯になってしまうのでレンタカーで向かうことにした。

タイムズの利便性と営業で運転技術を向上させた自分に感謝しながら向かったのは、かまど飯が有名な御厨(みくりや)さん。

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卵かけ定食¥1500

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俺は時間とお金を使いにきてるから。。。(ここらへんで現金が底を尽きる)

 

昼/いつだってどこだってアウトレットの過ごし方は変わらない

朝食のあとは軽井沢のアウトレットへ。混雑する前にと思ったらすでに人の流れができている。11時には満車ランプが点灯してる駐車場もあって平日なのに凄い人気だ。

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沢山のお店に入って、沢山の商品を手に取って、沢山の欲しいものを見比べて、結局買わない。アウトレットあるある。

カッコいいパーカーに心惹かれても、26歳という現実が自分を冷静にさせる。シャツに書かれる文字数はsupremeくらいの7文字が限界だから。帰りの手元にはチョコレートの詰め合わせが一つ。残念ながらここではあまりお金は使えなかった。(帰ってからメルカリで検索かけた)

 

午後/浮かんでは消える

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アウトレットで歩き疲れた体を癒しに向かったのはトンボの湯。

軽井沢で一番有名な温泉。緑に囲まれた露天の温度がちょうどいい。濡れた髪を秋風で乾かしながら肩までお湯に浸かっているとさまざまな悩みが浮かんでは消えていく。転職、あやふやにした案件、連休後の仕事、賃貸の更新料、水道料金の支払い、ジムの解約、健康診断の再検査、無くした帽子、親戚から期待される結婚、退会してないマッチングアプリ、、、もう全て今はどうだっていい。俺はここにただひたすら時間を使いにきてるのだから。

夜 旅行を旅行らしく味わう

そして風呂上がりには飯と酒。もちろんレンタカーは返した後で。

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食べて飲んでくつろいで、そして東京に帰ってきた。もうそれは大変有意義な旅行だった。軽井沢に行くきっかけになった友人にあらためて感謝したい。彼としては軽井沢にいる現状はいささか不本意だとは思うけど笑

こうしてまた一つ思い出の地ができた。いつかまた訪れた時には、きっとこの日を思い出すだろう。こうやって記憶を積み重ねていくことが、今の私にできる未来の私への投資だ。別荘自慢の1つでもできればよかったのだが、それは10年後の私がやってくれるだろう。