稀にみる太陽の季節ボケに日本列島各所が苦しめられていた26日。
赤坂見附は東京都港区赤坂に位置する一等地で有名。そして赤坂と言えばTBSテレビ放送局がシンボルのようにそびえ立ち、その下にはデートスポットとして絶大な人気を誇っていた赤坂サカスが広がる。
ただ、今回の散歩の目的はオールスター感謝祭でお馴染み赤坂5丁目マラソン名物の心臓破りの坂を拝むことじゃない。
トランプ大統領を拝むためである。
安倍首相と仲良くインスタ写真を撮ったのち、ジャパニーズプロレスを観戦、その後六本木で夕食を取る予定だという情報を掴んだ私は、当初の目的であった日枝神社での厄払いを足早に済ませ、その足で六本木に向かったのであった。
六本木までは徒歩20分ほど。雑居ビルが立ち並ぶ外堀通りを六本木方面に歩いてると見覚えのある看板が。「アパホテル東京本店」
「へぇ…こんなところにアパの本店あるんだ」
と思いながらその前を通りかかると、ガラス一枚隔てた向こう側に黒いドレスを纏った貴婦人が…
「社長いるじゃん…」
普通に執筆作業をしていました。こういう有名人との遭遇が普通にあるところが凄く東京って感じがする。しかし、その後有名人と遭遇することはなかった、
その代わりに目に入ってくるのは異常な数の警察だった。その数は六本木に近づくにつれて増えていく。ああ、アメリカの大統領が日本に来るのって結構大ごとなんだなってその時初めて思った。今回は国賓ってこともあって気合が入っていることがうかがえる。
やっとのことで森ビルの下に着いた時にはこんな風景。
緊張感が凄い、かと思いきや警察官さんたちもこの暑さに参ってる模様だった。建物の影に隠れて脱帽し、頭を拭いている姿はどこか微笑ましい。そう、確かに警察は多いがそこに広がっているのはいつもの(って言葉をつかえるほど行ってないけど)六本木の光景だった。非日常的な緊張感あふれている光景が見られると期待していた私は肩透かしをくらった気分になってしまった。しかしこうやって厳めしい銃器を肩からぶら下げずとも安全保持、治安維持ができているこの光景は日本でしか見ることができないだろう。アメリカが理想とした平和の国が今トランプ大統領の前に広がっている。
まさに自分がこれから目にするのは歴史的瞬間なのだろう。
トランプ(唐突な呼び捨て)が来るまで時間があったので六本木でご飯を食べることにした。と書くと無職の癖にブルジョワだなと嫌味を言われてしまいそうなので、正直あまり教えたくないのだけれど、このブログを守るためにもお店を紹介しよう。
RIGOLETTO BAR AND GRILL 六本木
https://www.huge.co.jp/restaurant/rigoletto/roppongi
メロンスプラッシュ(¥850)
店の雰囲気〇
店員の活気◎
料理◎
お酒〇
この間連れて行ってもらって、その時お酒一口で一気に引き込まれた。
池袋や新宿などの副都心界隈とは大きな差が見えるお酒を嗜む場所。もちろんここは俗にいう「一流」のお店ではないのだけれど、「一流」の土地でグラスを傾けるだけでなんだか自信が湧いてくる。その自信を上塗りするように舌の上に広がる逸品パテドカンパーニュはなんと500円!凝縮された肉のうまみ、舌先と口蓋で挟むだけで崩れてしまう柔らかさ、ゆっくり飲み下すと自然と吐き出されるほのかなハーブの香りが鼻から抜けていく。これはぽしゃけ(お酒)が進まないわけがない。
夕暮れ時は時間の経過ともにお店の雰囲気も変わっていく。17時を過ぎるとカウンター席はバーとして営業を始める。ナンパスポットとして有名だとかなんだとか。
ちびちびお酒を飲んで過ごしていると瞼と太陽が沈みそうになっていたので、そろそろメインディッシュを。
リゴレットバーガー(¥1200)
六本木のディナーが1200円で食べられるなんて!
肝心の味は…
うーーーーん!
食べにくい!
けど美味い!
気づいたらほろ酔い気分でお腹いっぱい。3000円でこんなに幸せになっていいのかな。
外に出ると蒸し暑さを消え、辺りは綺麗なイルミネーションに包まれていた。
ああ酔っちゃったし帰りは六本木駅から帰ろう。街灯なのかイルミネーションなのか判断が付かない私は千鳥足でエスタレーターの足場に立ち、ゆっくりと下に降ろされていく時にあることに気が付いた。
「あれなんか今日警察多くね?」