淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

責任者を問いたい

そうだ、転職しよう。

 

これまで仕事を辞めたいと思ったことは一度や二度ではない。三度あった。

今回の転職宣言は4度目の正直か。そして5度、6度と終わりなく”転職”を愚痴り続けるのがJTCのサラリーマン。そこに片足を突っ込んでいる私は「愚痴で溜飲が下がる程度ならそれは自分に合っている環境なんだろうなぁ」と半ば諦めの境地に鎮座する妥協を受けれつつも、釘は熱いうちに打てという言葉に倣い、テレワーク民にたいする嫉妬熱が冷めないうちに転職市場という材木(廃材かもしれないが)に細く短い私のキャリアを打ち込んでみて、はたしてどのように刺さるのだろうかと興味がある。

 

転職理由は多すぎて上げきれないが、一つ大きな気づき、ここにいては近いうちに"こうなってしまうな"という自己変化の機微にたいする不安がきっかけでした。はたしてその不安の根源が、会社を俯瞰する立場からのものなのか、それとも最下層に位置するものなのか。システムされてない環境で将来に尽くすことの難しさを書き連ねていきたい。

 

経済大国日本と呼ばれたのは遠い記憶で、我々20代はバブル崩壊後、止まることのないテクノロジー成長の影に隠れてなんかヤバくなっているらしい日本の中を漠然とした不安を抱きながら過ごしてきた。不景気や政治不振などは我々の時代に限った話ではないが、ここ最近は特に「この国はもう終わりだ!」みたいな世紀末キャンペーンが隆盛している印象も受ける。

 

そんなニュースを聞くたびに思う。

こんな酷い国に誰がした。

それは大人たちだ。

大人がちゃんとしないからこんなことになってしまったではないか。我々の年金はどうなるんだい、物価だけ上昇してこれからの生活どうすればいいんだい。こんなんじゃ未来ある子供たちは幼心のうちから国に不安を覚えてしまうよ。

責任者を問いたい、その大人とは誰か。

 

私たちである。

 

そうかぁ!私たちはもう大人になったんだ!あはは!

じゃあ日本の将来、子供たちのためになにかするぞぉ!

 

とはならない。する余裕もないし、する気力もない。別に心無いわけでもない。助けたいけど、立ち上がりたいけど、自分のことで精一杯だから見ず知らずの子供の将来という漠然すぎる目標のために労力を使いたくない。もちろん可哀想だなと同情はするが、それよりも大事なのは今、今の自分、だし。

それに将来を改善したところで恩恵を受けられない可能性がでかい。自分のキャリアを逆算しても達成するのはウン十年後になるだろう。確約されない将来のために何かを”変えよう”としたリターンは期待できないし、失敗のリスクの方が鮮明に見えてくる。だったら手が届く範囲の自己変化、環境改善をしていく方がコスパがダンチである。先行投資ならぬ先行奉仕はそのギャンブル性が高すぎる。

 

と、冷めた意見を並べさせてもらったが、これは中高年が持っている考えとして珍しくない。だがおっさん批判をするつもりはない。国の未来のために選挙に興味関心を示さない若者の我々も遠かれ近かれ同類だからだ。

彼らの意見は何も間違ってはないない。自分を一番可愛がり、自分が手の届く範囲に精を尽くすのは間違いではない。会社なんか定年迎えたら関わることはないし、国なんか天命を全うすれば二度と訪れることはないのだから二の次、三の次で結構。

定年繰下げとか年金問題とかAIが仕事を奪うとか色々言われいるけど、俺たち平成世代が生きている間はまぁ大丈夫っしょ。いずれ青臭い令和世代から

「こんな日本にしたのはお前ら平成世代が何もしなかったせいだ!」

と甲高い声でビービー言われるんだろうが、焦る必要はない。先人たちの言葉を借りて

「いやいや俺たちの時点で手遅れだったよ。次は令和の君たちの時代なんだから君たちが頑張りたまえ」

と大人の余裕で聞き流すだけさ。

 

 

そうやって歴史は繰り返してきたのだろう。

だから私は弊社にたいして「こんな会社に誰がした!」と怒る気にならない。利益をあげる最終目標をクリアしつづけ、自分のことだけを考えて作業をすることで、生活費を稼ぐことができる環境。ちゃんと会社として機能しているのだ、むしろ理想的とも言えるかもしれない。しかし”組織”としては?

そんな自己中心的な環境をあてがわれた新人はどう思うか。

「こんか会社にしたのは先輩が何もしなかったせいだ!」と声を荒げるだろう。

ここにいる限り私もその手の不平不満を聞く立場になるだろうが、なにも心配してはない。セリフは決まっているのだから。

「いやいや俺の時点で手遅れだったよ。次はZ世代の君たちの時代だから……」

 

 

 

そうはなりたくないものである。

そうだ、転職しよう。

 

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