淡々と、かつ着々と。

やるせない26歳が綴るこれは独り言

社会人の無間地獄

この世界は地獄だというツイートが流れてきて、その嘆きに多少の理解は示しつつもそれは天国がこの世のどこかにあると信じきっているからこその発言で、それはそれで幸せ者じゃないかと穿ってしまうあたりが今を生きる地獄人たちと仲良くなれない所以なんだろうなと思う。

地獄は堕とされた先にあり、そこでは粛々と延々と、場合によっては永遠と拷問を耐え続けると聞いている。それに比べてこの世の”地獄”は自ら辿り着く場所だ。そこで終わりある苦しみ、いずれ終わるのではないかという期待を持って拷問に臨めるし、やりようによっては逃げ切ることもできる。そんな選択と期待を許されている人間が言う”地獄”は生まれながらに希望なく堕ちていくだけの人間から見れば天国だろう。

地獄をフランクに比喩として使うなら私にも瞬間的な地獄はしょっちゅうやってくる。「今日はなんだか落ち着いてますねぇ」のあとに突然発光するスマホ画面には地獄への近道が表示されていることが多い。ビクビクしつつも「菓子折り持ってきゃどうにかなるっしょ」と天使のお出迎えを想像しながら門をを叩けば、開口一番の叱責で堕ちていく。が、帰り道に美味しいラーメン屋を見つけて復活を果たす。

限定的な選択と叶わない期待を何度も繰り返している気がする。そう言う意味で社会人の多くは無間地獄にいるのかもしれない。だがラーメン屋は無限に選べるし、グーグルの評価が高い店は期待通りに美味しい。まぁこれが常世を生きるということなのだろう。

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